平成17年度
サイエンスパートナーシップ・プログラム(SPP)
「研究者招へい講座,生物発光のしくみ」の報告

 愛知県立瑞陵高等学校のSPP「研究者招へい講座」に本学薬学部教授 岡田邦輔、同講師 圍 久江、谷野秀雄が招へいされました。これは、同高校の進路セミナー(講演と実験講習会)の一環として例年開催されているもので、各分野で活躍している先生方を招き、講演や実験講習会を開催することで、生徒の学問的興味を惹きだし、将来の進路に繋げることを趣旨としています。今年度は6月21日(火)に[学問理解講座]『生物発光のしくみ』、という題目で実施され、同高校の生徒約30名の他、教育実習生や高校教諭ら数名も受講しました。

写真:暗幕を張り電気を消した暗闇の中で、生徒たちは仄かに光る生物発光を嬉々として観察していました
(瑞稜高等学校化学実験室において)
「実験項目」
 ウミホタルの生物発
 ホタルの生物発光
 ホタルイカプレルシフェリンの化学発光
 イクリオン(発光タンパク質)のカルシウムイオンによる発光
 ルミノールの化学発光

 自然界には発光する生物が多数知られています。本講では、2,3の生物発光現象を取り上げて、発光のメカニズム(発光物質の化学的な変化)を解説することによって生物発光のしくみについて理解を深めた後、実習において生物が放つ光や化学物質(ルミノール)の化学発光を試験管の中で再現し、その仄かな冷光を体験してもらいました。生徒たちはその神秘的な妖光に歓喜の声をあげ、化学の面白さを実感してもらう本講のねらいは、十二分に達成できたようでした。




 実験前に発光のメカニズムについての講義を行ないました。(ちょっと難しいかな?)

 ホタルの生物発光の入った試験管を,60℃の水浴につけて温めるとき,どのように発光が変化するのか調べました。

 ティーチングアシスタントがルミノールの化学発光の試薬を分注し,生物発光との違いを観察した。

 今回実験に携わった実験担当者先生方です。前段左から,圍 久江講師,谷野秀雄講師,岡田邦輔教授,西郷 孝教諭(瑞稜高校),後段左から,武田直仁助教授,TA;松本春香さん,武田 啓さん,伴 竜典君

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