プロピオン酸系の薬剤で,この系の中で初めてOTCにスイッチ化されたもの.
解熱鎮痛作用や抗炎症作用を持ち,特に末梢でのプロスタグランジン合成阻害作用が強いため,上気道や関節痛などの末梢での炎症を伴なった痛みに効果的.
過敏性の副作用:アスピリン喘息や非常にまれであるが,Stevens−Johnson症候群という重篤な薬疹が報告されており,副作用歴やアレルギー歴をあらかじめ問診しておくとともに,喘息や発疹がみられた場合はただちに中止することを伝える.
妊婦への使用:アスピリンと同様の注意が必要
・堀 美智子監修,OTC ハンドブック 1999-2000 −基礎から応用まで−
・田中千賀子,加藤隆一編,NEW 薬理学 改訂第3版,南江堂,1996
・第12改正 日本薬局方解説書,廣川書店,1991