薬理作用 |
・ChEのエステル水解部(セリン残基のOH)をカルバモイル化(アシル化)し、ChE活性を低下させる。そのためAChが蓄積し、間接的に副交感神経を興奮させる。 |
薬理作用 |
・消化管、神経筋接合部でのChE阻害作用に強い選択性を示す。 |
応用 |
重症筋無力症、ツボクラリンによる呼吸抑制手術 |
薬理作用 |
・本質的にその作用はネオスチグミンと同様であるが、作用は強力でかつ持続的。 |
応用 |
重症筋無力症、緑内障 |
薬理作用 |
・ネオスチグミンとその作用は類似しているが、神経筋接合部に対する作用は持続的でまた消化管に対する作用は少ない。 |
応用 |
重症筋無力症 |
薬理作用 |
・ChE阻害作用と骨格筋直接刺激作用を持つが速効性で持続性は短い(約5分程度) |
応用 |
重症筋無力症(診断)、ツボクラリンの解毒 |
天然品 |
合成品 |
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3級アミン |
型 |
4級アンモニウム塩 |
作用機序 |
ChEのカルバモイル化 |
|
× |
骨格筋直接刺激 |
○ |
○ |
中枢作用 |
× |
薬物名・構造 |
要点 |
イソフルロフェート(DFP) |
・ChEのエステル部位をリン酸化し、非可逆的に ChE
阻害を起こす。 |
エコチオパート |
・水溶性で安定。 |
パラチオン |
・生体内で酸化され、活性型のパラオクソンとなってChEのエステル部位をリン酸化し、非可逆的に阻害する。中毒症状はフィゾスチグミンの効果に類似する。 |
サリン、タブン、ソマン |