副交感神経遮断薬(抗コリン薬、抗ムスカリン薬)
薬理作用 |
・ムスカリン受容体においてAChと競合的に拮抗する。 |
末梢作用 |
・眼:散瞳(瞳孔括約筋の弛緩)、眼内圧上昇、遠視性調節麻(毛様体筋収縮抑制) |
中枢作用 |
アトロピン:多量で中枢興奮作用、大脳運動領の興奮 |
応用 |
鎮痙薬(向神経性鎮痙薬)、麻酔前投与(エ一テルなどの気道分泌抑制)、 |
副作用と禁忌 |
口渇、眼内圧上昇(緑内障に禁忌)、排尿困難(前立腺肥大に禁忌)、視調節麻痺 |
薬物名・構造 |
要点 |
ホマトロピン |
・抗コリン作用はアトロピンの約1/10程度。 |
トロピカミド |
・速効性、持続は短い。(約20〜40分で作用は現れ、6時間で消失。) |
シクロペントラート |
・抗コリン作用はアトロピンの約1/10程度。 |
薬物名・構造 |
要点 |
ブチルスコポラミン |
〔応用〕消化性潰瘍、胃炎等におけるケイレン |
メチルアトロピン |
ハ |
プロパンテリン |
・副交感神経遮断作用の他、自律神経節遮断作用も持つ。 |
メチルベナクチジウム |
・副交感神経遮断作用の他、自律神経節遮断作用、パパベリン様作用を持つ。 |
メペンゾラート |
・アトロピンとほぼ同様の作用を持つ。 |
ピペリドレート |
・消化管平滑筋の他、子宮平滑筋の収縮も抑制する。 |
薬物名・構造 |
要点 |
トリヘキシフェニジル |
・中枢性抗コリン作用は強力だが、末梢性抗コリン作用は弱い。 |
ピペリデン |
〔応用〕トリヘキシフェニジルと同様 |
プロフェナミン、マザチコール、メチキセン、ピロヘプチン |
〔応用〕トリヘキシフェニジルと同様 |
薬物名・構造 |
要点 |
ピレンゼピン |
・ムスカリン受容体の中でもM1受容体を選択的に遮断して胃酸分泌を抑制する。 |
イプラトロピウム |
・ムスカリン受容体遮断により気管支平滑筋を弛緩する。 |
フラボキサート |
・選択的に膀胱のムスカリン受容体を遮断し,膀胱平滑筋を弛緩する。 |