イベント

奥田准教授に2023年度粉末吸入剤研究会東亜薬品研究助成を授与

粉末吸入剤研究会(世話人代表:岡本教授)は、粉末吸入剤の研究振興を目的として、2009年度から粉末吸入剤研究会シンポジウムを年1回開催してきましたが、今年度より「粉末吸入剤研究会東亜薬品研究助成」事業を開始しました。本助成は、新規粉末吸入剤の創製、あるいは粉末吸入剤製剤化に有用な卓越した新技術に関する、将来への発展が期待される研究に授与されます。粉末吸入剤研究会が設置する審査委員会にて選考した結果、第1回となる2023年度助成が奥田准教授(研究題目:製造法が異なる凍結乾燥微粒子の吸入剤応用に向けた比較検証)に授与されることになりました。11月14日(火)に富山市で開催された第14回粉末吸入剤研究会シンポジウムにおいて、授与式が行われました。

研究室旅行(2023年8月9日~10日)

4年ぶりの研究室旅行に28名が参加しました。1日目は、阿南町陶芸会館でてびねりのお皿つくり体験。ココロファームヴィレッジでBBQ。猛暑の中、三和観光農園でブルーベリー狩りをし、浅間温泉和泉荘泊。中庭で花火を楽しみました。2日目は車山高原展望リフト(別世界の涼しさ)、下諏訪市内散策と昼食、丸井伊藤味噌蔵を見学し、無事大学に戻りました。

 

 

 

日本薬剤学会第38年会を名古屋で開催

公益社団法人日本薬剤学会第38年会(メインテーマ「つ-な-が-る-薬剤学 ポストコロナ医療への展開」)が、2023年5月16日(火)~18日(木)の日程で、ウインクあいち(名古屋市)で4年ぶりの対面で開催され、約1,200名が参加しました。特別講演、招待講演では、杉山弘和先生(東京大学)に低分子・バイオ・幹細胞製造プロセスのデジタル設計、内藤幹彦先生(東京大学)にタンパク質分解技術と創薬、奥野恭史先生(京都大学)にビッグデータ解析による医療・創薬シミュレーションについてご講演いただきました。デジタル技術を活用した創薬・医療の展望に関する特別企画シンポジウム2件に加え、多領域にわたる6件の学術シンポジウム並びに6件のラウンドテーブルディスカッション、各種受賞講演、薬学教育シンポジウム、医薬品と包装シンポジウム、学生主催シンポジウム、一般演題282演題、9件のランチョンセミナー、並びに44件の企業展示会など、多種多様のプログラムが持たれ、議論が交わされました。2日目の夕刻には名鉄グランドホテルにて情報交換会が開催され、400名以上が参加し、会場は熱気であふれました。ご講演・ご発表・座長をご担当くださった先生方、種々の形で本年会をご支援いただいていた企業等の皆様、年会の企画・運営に携わられた先生方に、深く感謝申し上げます。

薬学研究科の杉浦さんが日本薬剤学会第38年会で最優秀発表者賞を受賞

5月16~18日にウインクあいち(名古屋市)で開催された日本薬剤学会第38年会で、薬学研究科の杉浦さんの発表「凍結乾燥アデノ随伴ウイルスベクターのin-vivo遺伝子発現効果および保存安定化」が最優秀発表者賞を受賞しました。本賞は、32歳未満の発表者を対象として、一般演題 (口演)の中から特に優秀なものを選出し、授与するものです。本研究では、遺伝子治療に用いられるアデノ随伴ウイルスベクター (AAVV)について、凍結乾燥後も活性を保持可能な添加剤の有用性を明らかにし、本技術により得た凍結乾燥AAVVを用時溶解して生体内投与することで、元のAAVVと同様の遺伝子発現効果が得られることを実証しました。また、冷凍保存が要求されるAAVVを室温で長期保存可能にする新規凍結乾燥用添加剤を見出しました。これらの成果から、AAVVを用いた遺伝子治療のさらなる発展・普及が期待されます。

薬学部の伊藤さんが日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞

5月16~18日にウインクあいち(名古屋市)で開催された日本薬剤学会第38年会で、薬学部の伊藤さんの発表「ドラッグリポジショニングを指向した吸入粉末製剤開発⑦:噴霧乾燥法による高投与量薬物A製剤化の再挑戦」が日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞しました。本賞は、公益財団法人永井記念薬学国際交流財団の援助のもと、卒業研究、実務実習などに関する優れた研究発表を行った学部学生を表彰するものです。本研究では、既存の経口薬で新たに見出された薬理活性を肺疾患治療に応用するために、噴霧乾燥法による吸入粉末製剤化に取り組みました。その中で、当該薬物を高含量で粉末微粒子化可能な新規製造条件を見出すとともに、得られた粉末微粒子が吸入器の性能や患者の肺機能によらず良好な肺送達性を発揮する優位性を明らかにしました。これらの成果から、吸入製剤化による既存薬再開発 (ドラッグリポジショニング)の推進が期待されます。

岡本教授が名城大学副学長に就任

岡本教授が名城大学の副学長(任期2年)に就任しました。

日本薬剤学会第38年会公式ポスター完成

日本薬剤学会第38年会公式ポスターが完成し、関係部署に発送されました。公式ホームページからもダウンロードできます(https://www.apstj.org/38/doc/pdf/poster.pdf)。

岡本教授の還暦お祝い会を開催

岡本教授は昨年還暦を迎えましたが、新型コロナウイルスの感染拡⼤により祝賀会開催は見送られました。7月6日に研究室内で一年遅れの還暦祝いを感染対策に留意して開催しました。研究室関係者一同を代表して奥田准教授から、オンラインシステムを利用した寄せ書き(140名/3枚)、名張の銘酒・而今純米大吟醸、赤い祝着セットが送られました。参加者一同でケーキを黙食し、岡本教授からはお礼の言葉と一層精進するとの挨拶がありました。

日本薬剤学会第38年会公式ホームページ立ち上げ

日本薬剤学会第38年会公式ホームページが閲覧可能となりました(https://www.apstj.org/38/)。テーマは「つ-な-が-る-薬剤学 ポストコロナ医療への展開」、会期は2023年5月16日(火)~18日(木)、会場は、10年前に名古屋で開催された第28年会と同じ、愛知県産業労働センター(ウインクあいち)です。例年通り、口頭、ポスター発表による一般演題の他に、特別講演、招待講演、各種受賞講演、ラウンドテーブルディスカッション、企画シンポジウム、ランチョンセミナー、並びに各分野の企業展示会など、多種多様のプログラムが計画されています。

久保田君が日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞受賞!

2022年5月26~28日にオンライン開催された日本薬剤学会第37年会で、久保田君の発表「ナノ粒子形成型吸入siRNA粉末剤の開発におけるsiRNA/ナノ粒子成分含量の影響」が永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞しました。本賞は、(財)永井記念薬学国際交流財団の援助のもと、卒業研究、実務実習等に関する優れた研究発表を行った学部学生を表彰するものです。本研究では、当研究室が独自に考案・開発を進めてきたナノ粒子形成型吸入siRNA粉末剤について、siRNA/ナノ粒子成分含量をより高めた粉末製剤の製造実現可能性を検証しました。その結果、新たに有用性を見出した添加剤を用いることで、siRNA/ナノ粒子成分含量を従来の0.6/8.4%から2/28%まで増加しても、吸入剤応用に適した良好な肺送達性を示すとともに、水中で溶解後に粒子径均一性ならびに遺伝子サイレンシング活性の双方に優れたsiRNAナノ粒子を形成する粉末製剤を製造できることを実証しました。本研究で得られた成果は、ナノ粒子形成型吸入siRNA粉末剤の実用化を大きく推進する有益な知見となっています。

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