名城大学薬学部

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SSH薬学講座

SSH薬学講座「SSリサーチ:〔講座テーマ〕血糖調節におけるインスリンの役割」,
1型糖尿病モデル動物を用いたインスリンの作用に関する実験
(2008年7月22日~25日)

名城大学薬学講座の報告

本講座は「高校生が大学教育に触れることで、学習の動機づけや幅広い学力の向上を図るとともに自らの適性を見出し、将来の進路意識の明確化や進学目的の形成に繋がること」を趣旨とし、名古屋市立向陽高校と名城大学が連携したSSH事業のひとつとして平成20年7月22~25日ののべ4日間にわたって実施したもので、向陽高校の2年生3名が名城大学薬学部5号館1階病態生化学研究室で「血糖調節におけるインスリンの役割」に関する実験をしました。

実験項目の内容

  1. 1型糖尿病モデル動物の作製
  2. インスリンの血糖低下作用
  3. 膵臓ランゲルハンス氏島β細胞内のインスリンの染色と共焦点レーザー顕微鏡による観察

実験のねらい

過食、運動不足、ストレスなどにより、糖尿病患者が急増しています。膵臓ランゲルハンス氏島β細胞から分泌されるインスリンが糖尿病とどのように関わっているのか、実験で体験してもらいました。本講座の到達目標は以下のとおりです。

  1. インスリンの作用について説明できる。
  2. 膵臓の位置が説明できる。
  3. 膵臓のランゲルハンス氏島について説明できる。
  4. 1型糖尿病と2型糖尿病を説明できる。
  5. 血糖の恒常性を説明できる。

アンケート結果

受講生徒の感想をいくつか示します。

  • 共焦点レーザー顕微鏡で見たインスリンがとても細かく点で表示されていて感動しました。
  • ラット尾静脈の血糖値を時間ごとに何度も測り、最終的にグラフにしてその理由を考えたりするのが楽しかったです。
  • 薬学部は薬の調合の練習ばかりやっていると思っていたけど、実際に生き物を使ったりしていて、薬の調合だけじゃないことにびっくりしました。
  • 普段のオープンキャンパスでは分からない研究室の雰囲気も分かりました。また、薬学部はただ薬の勉強をして薬剤師を目指す、というイメージを持っていたけれど、薬だけに限らず病気の研究もされていると知り、以前より薬学部に興味を持ちました。

実験のようす

薬物を投与して、1型糖尿病モデルを作製しました。

蛍光顕微鏡と共焦点レーザー顕微鏡の観察に使う膵臓をラットから摘出しました。

各自まとめたデータを発表しているところです。

共焦点レーザー顕微鏡で、1型糖尿病モデルラットの膵臓のインスリンが実際にどのように映し出されるのか皆さんモニターに釘付けでした。

実験終了後、実施担当教員から一人ずつ修了書が手渡されました。

向陽高校の引率の先生方と受講生徒、実験を指導した本学薬学部の教員とTAです。

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