頭痛の治療薬


● 頭痛の分類

機能性

緊張性頭痛

片頭痛

群発頭痛

症候性

(器質性)

頭部外傷による頭痛

血管障害に伴う頭痛(クモ膜下出血)

非血管性頭蓋骨内疾患に伴う頭痛(脳腫瘍,髄膜炎)

薬剤あるいは離脱に伴う頭痛

頭部以外の感染症による頭痛

代謝性疾患に伴う頭痛(低血糖,炭酸過剰症,低酸素)

眼,鼻,歯,口などの疾患に伴う頭痛(緑内障,副鼻腔炎,歯髄炎)

神経痛に伴う頭痛(三叉神経痛,舌咽神経痛)

その他


緊張性頭痛:

非ステロイド系抗炎症薬

筋弛緩薬:ダントロレン Na(ダントリウム),バクロフェン(ギャバロン,リオレサール),塩酸エペリゾン(ミオナール),塩酸チザニジン(テルネリン)

抗不安薬

カフェイン

抗うつ薬

片頭痛:ストレスや疲れた時,または食物の刺激によって,血小板からセロトニンが放出され,これが,脳血管の一部を収縮させて血中にセロトニンを増やす.次にセロトニンが一気に代謝されて減少し,逆に血管は拡張されて片頭痛が生じるという仮説《片頭痛の発生メカニズム(セロトニン説)》.

エルゴタミン製剤:酒石酸エルゴタミン(カフェルゴット),メシル酸ジヒドロエルゴタミン(ジヒデルゴット)

抗セロトニン薬:メシル酸ジメトチアジン(ミグリステン)

非ステロイド系抗炎症薬

ステロイド薬

 


参考文献:

中原保裕著,処方がわかる医療薬理学,学研,1999