痛みとは
痛みとは:外傷や病気に対する生体防御のための有用な警告反応
体性痛(体部痛):頭痛,神経痛,腰痛,歯痛など
内臓痛:腹痛
痛みの特色
- 痛みを起こす刺激の種類が多い・・・圧,熱,化学的刺激
- 主観的である
- 情動(不安,恐怖,快・不快などの強い感情)を伴う
痛みの経路
侵害受容器
- 無髄のC線維:ポリモダール受容器が熱,化学的,機械的な多様な刺激に反応し,刺激をこの神経に伝える.
- 細い有髄のAδ線維:高い閾値の機械的受容器
- 太い有髄のAβ線維:痛みを引き起こさない触覚や圧などの非侵害性刺激を伝達
バニロイド受容体(VR1)(=カプサイシン受容体)
- 6回膜貫通領域を持つ838個のアミノ酸からなる,分子量が95Kのタンパク質.
- DRG(dorsal root
ganglion)で産生され,末梢と脊髄後角に運ばれ,痛覚伝達に関与する.
- カプサイシン,熱(42℃を越える熱),pH
(プロトン)で活性化され,炎症時にはその感受性が増大する.
鎮痛薬の種類