老年期痴呆
痴呆を起こす主な原因疾患
1.脳血管性痴呆(脳血管障害に基づく痴呆の総称) |
原因 |
・原因不明(加齢、頭部損傷などが関与しているといわれている) |
症状 |
・何年にもわたり徐々に進行する。 |
治療法 |
・原因が不明なため、根本的治療法は確立していない。 |
1.痴呆がある |
Yes |
2.40歳から90歳の間の発症 |
Yes |
3.痴呆症状は徐々に発現し、緩徐に不可逆的に進行する |
Yes |
4.病歴および諸検査所見からアルツハイマー病以外の痴呆の原因となる全身疾患 |
Yes |
5.以下の場合には除外する |
|
ハ |
脳血管性痴呆 |
アルツハイマー病 |
発症様式 |
急性発症ないし脳卒中の発症と時間的に関連して発症 |
徐々に発症 |
基礎疾患 |
高血圧、糖尿病、心疾患 |
とくになし |
脳卒中の既往 |
8割に明らかな脳卒中発作(+) |
なし |
経過 |
動揺性、段階的・階段状に悪化 |
進行性悪化 |
痴呆の性質 |
まだら痴呆 |
全般性痴呆 |
病識 |
末期まで残る |
早期に消失 |
人格 |
比較的よく保たれる |
早期より崩壊する、人格崩壊著明 |
随伴症状 |
神経学的局所症候(+) |
神経学的局所症侯(一) |
補助検査 |
X線CT、MRIで器質的脳血管病変(+) |
X線CT、MRIで脳萎縮、脳室拡大(+) |