薬物治療学定期試験 問題と解答・解説 Ver. 1.0 

(たまにバージョンアップします)



問1.次の医薬品開発に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率51.3%)
 a.医薬品開発における試験は、非臨床試験と臨床試験に分けられ、製造承認申請前の臨床試験には第 I 相から第 III 相までの試験がある。
 b.第 III 相以降の臨床試験は、被験薬の適応対象となる患者によって行われる。
 c.臨床試験は、GMP(Good Manufacturing Practice)の遵守のもとに行われる。
 d.非臨床試験は、GLP(Good Laboratory Practice)の遵守のもとに行われる。

a.正
b.誤:第 II 相以降の臨床試験が、治験薬の適応対象
c.誤:GCP(Good Clinical Practice)
d.正


問2.次の用語・英訳・その略語に関する対応のうち、正しい組合せはどれか。(正解率55.7%)
 a.治験コーディネーター --- Clinical Research Coordinator --- CRC
 b.治験審査委員会 ----- Institutional Review Board ---- IRB
 c.医薬品の臨床試験の ---- Good Clinical Practice ------ GCP
   実施に関する基準
 d.医薬情報担当者 --------- Medical Reporter ---------- MR

a.正:85-214
b.正:85-214
c.正:85-214
d.誤:85-214、Medical Representative


問3.ヘルシンキ宣言に関する次の記述のうち、正しい組合せはどれか。(正解率59.1%)
 a.学術的な知識を深め、かつ苦しんでいる人々を助けるためには、研究室での試験から得られた成果をヒトに応用することは必要欠くべからざるものである。
 b.医学の進歩は研究に基づいているが、これらの研究の一部なりとも最終的には、ヒトを対象とした試験によらなければならない。
 c.ヒトを対象とする研究は、科学的原則に従って適切に行われた基礎実験、動物実験、さらに科学的文献による知識に基づくものでなければならない。
 d.臨床試験の実施に当たり、被験者から自由意志による口頭での同意が得られることが必要である。

a.正
b.正
c.正
d.誤:口頭での同意ではなく、文書での同意を得なければならない。


問4.臨床試験(治験)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率22.6%)
 a.治験審査委員会は5人以上の委員で構成され、少なくとも1人は、医学、歯学または薬学の専門家以外の委員を加えなければならない。
 b.治験の被験者となることに同意した入院患者が、途中で治験の継続を拒否した場合、直ちに当該被験者の治験を中止しなければならない。
 c.治験の途中、患者から治験薬の投与量を減らして欲しいという要望があっても、担当医師は投与量を変更してはならない。
 d.臨床試験(治験)実施の責任は、基本的に製薬会社にあり、治験実施に関わるすべての責任主体は製薬企業である。

a.正:ex.84-240
b.正
c.正
d.正


問5.既に市販されている医薬品に関する次の記述のうち、正しい組合せはどれか。(正解率57.4%)
 a.使用成績調査は「医薬品の市販後調査の基準(GPMSP)」の対象外である。
 b.薬物相互作用を検討するために計画された市販後臨床試験も、治験審査委員会で審査される。
 c.特別調査では、小児、高齢者などの特殊な患者群における使用成績が主に調査される。
 d.市販後調査の結果は再審査資料として使用できない。

a.誤:85-216、使用成績調査も「医薬品の市販後調査の基準(GPMSP)」の対象
b.正:85-216
c.正:85-216
d.誤:85-216、市販後調査の結果も再審査資料として使用できる。


問6.医薬品の有害反応に関する次の記述について、正しい組合せはどれか。(正解率36.5%)
 a.ある薬物のみを中止して症状や異常検査所見が改善すれば、中止した薬物が被疑薬と考えられる。
 b.被疑薬を用いた皮内テストは、皮膚以外に発現する副作用においてもその薬物に対するアレルギー反応の存在を示し、信頼性が高い。
 c.被疑薬が血中有効治療濃度域内にあれば、副作用が発現することはまれである。
 d.菌交代症は、二次的有害反応の症状のひとつである。

a.正
b.誤:誤:必ずしも信頼性は高くない。
c.誤:副作用が発現することもあるので、注意が必要である。
d.正


問7.薬物アレルギーに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。(正解率65.2%)
 a.薬物アレルギーとは、ある特定の薬物あるいはその構造類似物質によって前もって感作(免疫)された個体が免疫機序に基づいて起こす有害反応のことである。
 b.症状が同じであれば、その機序や原因薬物は同一と推定できる。
 c.アナフィラキシーショックの初期治療にはエピネフリンが用いられる。
 d.接触性皮膚炎には、感作されたT-リンパ球とマクロファージが関与している。

a.正
b.誤:テp.67:たとえ症状が同じであっても、その症状の機序や原因物質が同一であるとは限らない。
c.正
d.正


問8.次の用語は、医薬品の副作用として添付文書中に用いられることがある。用語とその意味の対応の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率27.0%)
 a.Stevens-Johnson 症候群 ------- 
    精神分裂病治療薬などの投与中に惹起され、高熱、発汗、筋強剛、無動、けいれんや意識障害を主徴とする症候群。
 b.偽アルドステロン症 -------
    甘草を含む生薬製剤の服用によって惹起される高カリウム血症と高血圧をきたす疾患。
 c.偽膜性大腸炎 -------
    主に抗菌薬の投与により発症する大腸の炎症性疾患。発熱、下痢、腹痛などの症状を伴い、致死的である。
 d.悪性症候群 -------
    抗菌薬などの服用中に惹起される皮膚粘膜眼症候群。

a.誤:抗菌薬などの服用中に惹起される皮膚粘膜眼症候群。発熱、食欲不振、全身倦怠感などの感染症様の前駆症状に続き、高熱とともに口唇、口腔内、陰部などの粘膜疹、多形紅斑などの皮疹を生ずる。
b.誤:アルドステロン(ミネラルコルチコイド)の過剰分泌と同様の症状を呈する。低カリウム血症をきたす。全身倦怠感、脱力感、易疲労感、手足のしびれと硬直、不整脈などの症状と高血圧を合併する。ときに浮腫も認める。
c.正
d.誤:精神分裂病治療薬などの投与中に惹起され、高熱、発汗、筋強剛、無動、けいれんや意識障害を主徴とする症候群。進行すれば、中枢神経、肝、腎、呼吸・循環器系の多臓器不全となる。


問9.次の薬物相互作用の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率51.3%)
 a.長期喫煙者では、テオフィリンの気管支拡張作用は非喫煙者に比べて強くでる傾向がある。
 b.ワルファリン服用中に納豆を食べるとワルファリンの抗凝血作用が増強することがある。
 c.フェロジピンのようなカルシウム拮抗薬をグレープフルーツジュースとともに服用すると作用の増強が見られる。
 d.オフロキサシンなどのニューキノロン系抗菌薬を牛乳とともに服用すると、作用の増強が見られる。

a.誤:喫煙により薬物代謝酵素が誘導されて、テオフィリンが代謝されやすくなるため、気管支拡張作用が弱くでる傾向がある。
b.誤:納豆に含まれるビタミンKの作用により、ワルファリンの作用が弱くなる。
c.正
d.誤:ニューキノロン系の抗菌薬は、牛乳に含まれるCa2+とキレートを作るため、抗菌作用が減弱する。


問10.薬物相互作用に関する次の記述の正誤のうち、正しい組合せはどれか。(正解率20.9%)
 a.プロベネシドを投与すると、尿細管細胞の有機アニオントランスポートにおいて競合阻害が起こるので、セファロスポリンの血中濃度が高くなる。
 b.フルオロウラシル系抗腫瘍剤と抗ウイルス剤ソリブジンとの併用により、重篤な聴力障害が発現した。
 c.定常状態に達したジギトキシンの血中濃度はフェノバルビタールの併用により低くなった。
 d.エリスロマイシンは、薬物代謝酵素のCYP3A4を阻害するので、同じ酵素で代謝されるシクロスポリンの血中濃度が高くなる。

a.正
b.誤:ソリブジンの代謝物、ブロモビニルウラシルがフルオロウラシル系抗癌薬の代謝を阻害することによって、血中に上昇したフルオロウラシル系薬剤が、白血球減少や血小板減少などの重篤な血液障害を誘発する。
c.正
d.正


問11.薬物代謝に関する次の記述の正誤のうち、正しい組合せはどれか。(正解率17.4%)
 a.チトクロームP450(CYP)の分子種の中で、CYP2D6 や CYP2C19 には、遺伝的多型性が存在する。
 b.高齢者の腎機能の評価には、血清クレアチニン値が良い指標となる。
 c.新生児のUDP-グルクロン酸転移活性は非常に高く、生理的高ビリルビン血症の原因となる。
 d.Phenotype(表現型)の差異を規定する DNA 塩基配列情報の多様性を、genotype(遺伝子型)という。

a.正
b.誤:テp.107:血清クレアチニン値が必ずしも腎機能の信頼できる指標とならない。若年者では、糸球体ろ過率の減少が血清クレアチニン濃度の増加として反映されるが、高齢者では加齢に伴い糸球体ろ過率が減少していると同時に、筋組織の萎縮により、クレアチニン産生量が減少しており、両者の血清クレアチニン値への影響が相殺されるため、見掛け上、正常範囲にとどまることが多いため。
c.誤:テp.102:新生児では、グルクロン酸抱合反応に関係する UDP-グルクロン酸転移酵素活性は、成人値の 1/1000 程度しか発現していない。この酵素はビリルビンの抱合代謝に関係するため新生児の生理的抗ビリルビン血症の原因となる。
d.正


問12.病態による投与設計に関する記述のうち、正しい組合せはどれか。(正解率10.4%)
 a.肝障害時には、塩基性薬物に対する主要な結合タンパクであるアルブミン濃度が低下するので、タンパク結合率が高い薬物の血中遊離薬物濃度が増加する可能性がある。
 b.肝硬変の患者では、ペンタゾシン、ニカルジピンなどの初回通過効果を受ける薬物の薬効が強く現れる。
 c.未変化体として排泄される薬物の場合には、腎障害患者における薬物投与計画を慎重に行う必要がある。
 d.典型的な腎不全状態では、α1-酸性糖タンパク(AAG)はむしろ増加する。

a.誤:アルブミンは、酸性薬物に対する主要な結合タンパク
b.正
c.正
d.正:テp.112:腎不全状態では、酸性薬物のタンパク結合に関与する血清アルブミン濃度は低下するが、塩基性薬物の結合に関与するα1-酸性糖タンパクはむしろ増加する。


問13.脳血管障害とその治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。(正解率13.0%)
 a.脳血管障害とは、脳の血管に一次的な原因があって虚血や出血を生じることにより脳組織が障害される疾患の総称である。
 b.頭蓋内圧が亢進している場合は、10%グリセリン5%果糖加グリセロール液を投与する。
 c.一過性脳虚血発作(TIA)の再発予防のため、アスピリンが用いられる。
 d.再出血を防止する目的で、Ca拮抗薬などを用いる。

a.正
b.正
c.正
d.正:Ca拮抗薬により血圧が下がるため。


問14.老年期痴呆とその治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。(正解率7.8%)
 a.老年期痴呆の多くは、脳血管性痴呆とアルツハイマー病である。
 b.アルツハイマー病は、麻痺、運動失調症、感覚障害などの神経症候を示し、痴呆が徐々に進行する神経変性疾患である。
 c.塩酸ドネペジルは、脳血管性痴呆の薬として許可されている。
 d.自発性・意欲の低下があったり、軽度の知的機能低下がみられる脳血管障害慢性期に、ニセルゴリンが有効である。

a.正
b.誤:p.71:徐々に起こって進行する痴呆が最も基本的な病像。麻痺、運動失調症、感覚障害などの神経症候を示さない。
c.誤:アルツハイマー型痴呆の薬として、日本で最初に許可された。
d.正


問15.パーキンソン病とその治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。(正解率12.2%)
 a.パーキンソン病は、中年以降に発症する進行性の神経変性疾患で、振戦、筋固縮、無動、姿勢・歩行障害などの運動症状を主徴とする。
 b.ドロキシドパ(ドプス)は、ドパミンの前駆物質で、すくみ足、起立性低血圧に効果がある。
 c.MAO-A阻害薬のセレギリンを L-DOPA と併用投与すると、L-DOPA の増量または投与回数の増加を抑えることが出来る。
 d.L-DOPA を長期に投与すると、wearing-off 現象、on-off 現象、遅発性ジスキネジアなどが見られる。

a.正
b.誤:ドプスは、ノルアドレナリンの前駆物質。ドパミンが不足することにより、ドパミンが代謝されて出来るノルアドレナリンが不足し、その結果、すくみ足、起立性低血圧が生じる。
c.誤:ドパミンは、MAO-Bにより代謝されるので、この酵素を阻害することにより、dopamine 濃度を高めることが出来る。
d.正


問16.躁うつ病の治療に用いられる薬物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率47.0%)
 a.そう病治療における至適な血清リチウム濃度は0.5〜1.2 mEq/Lである。
 b.塩酸クロミプラミンは抗うつ薬として用いるほか、低用量で遺尿症に用いる。
 c.三環系抗うつ薬はモノアミン再取り込み阻害作用を持ち、その薬効は通常投与開始後2、3日で現れる。
 d.マレイン酸フルボキサミンは、中枢・末梢セロトニン作動性神経終末で特異的にセロトニンの再取り込みを抑制する。

a.正
b.正
c.誤:p.97:抗うつ効果の発現までに、1〜3週間程度の時間を要する薬物が多い。
d.正


問17.精神疾患とその治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。(正解率17.4%)
 a.リスペリドンは、セロトニン5-HT2受容体及びドパミンD2受容体の遮断作用を有し、精神分裂病の陰性症状にも有効である。
 b.クエン酸タンドスピロンは、脳内セロトニン5-HT1A受容体を選択的に刺激して、抗不安作用を発現する。
 c.ベンゾジアゼピン系のトリアゾラムは、超短時間型の睡眠薬として用いられ、副作用として一過性の前向性健忘が現れることがある。
 d.塩酸パロキセチンは、うつ病やパニック障害に適応を持つ四環系抗うつ薬であり、MAO阻害薬との併用は禁忌である。

a.正
b.正
c.正
d.誤:SSRI、選択的セロトニン再取り込み阻害薬。


問18.心身症・神経症についての記述のうち、正しいものの組合せはどれか。(正解率48.7%)
 a.治療の基本は、自分で自分のことを制御できる状態に導くことである。
 b.心身症は、その発症に心理・社会的因子が関係し、自律神経を介して身体の機能障害を呈する。
 c.身体の機能障害に対する治療に抵抗を示すことが多い。
 d.抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬のみらなず、抗精神病薬、炭酸リチウムやβ遮断薬の使用によって軽減することがある。

a.正
b.正
c.正
d.正


問19.精神分裂病の病態と治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率20.9%)
 a.急性期の症状には、無為、自閉、感情鈍麻などがある。
 b.抗精神病薬により、副作用として悪性症候群を引き起こすことがある。
 c.慢性期の症状は、ドパミン作動性神経の過剰活動によるものと推定されている。
 d.フルフェナジンにより、遅発性ジスキネジア、麻痺性イレウス、顆粒球減少症を引き起こすことがある。

a.誤:無為、自閉、感情鈍麻などの症状が現れるのは、精神分裂病の慢性期
b.正
c.誤:プ:精神分裂病の急性期では、ドパミン作動性神経系が過剰活動状態になっているため、ドパミン受容体拮抗薬である、ハロペリドールやクロルプロマジンなどが治療薬として使えると考えられている。
d.正


問20.心不全の病態と薬物療法に関する正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率38.3%)
 a.心不全の原因となる疾患として、心筋梗塞,弁膜疾患、貧血、甲状腺機能高進(亢進)症などがある。
 b.心不全の兆候として、起坐呼吸、心拡大、頚部静脈の怒張、肺うっ血などが見られる。
 c.心不全に伴いレニン・アンギオテンシン・アルドステロン系の活性が低下する。
 d.ACE 阻害薬は、心不全患者の長期予後、運動耐容能を改善することが報告され、長期的な治療の第一選択に用いられる。

a.正
b.正
c.誤:p.273:心不全により、交換神経系の亢進、レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系の機能が亢進するので、β遮断薬や、ACE 阻害薬が治療薬として使える。
d.正


問21.虚血性心疾患とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率26.1%)
 a.狭心症と心筋梗塞の主な病因は動脈硬化で、誘因や症状が異なる。
 b.労作性狭心症では心電図上ST波が上昇し、心筋梗塞ではST 波が下降することが多い。
 c.アドレナリンβ受容体刺激薬は、労作性狭心症に対する第一選択薬である。
 d.心筋梗塞の治療に血栓溶解薬を使うことが多いが、胃潰瘍、頭蓋内出血性疾患がある場合は禁忌である。

a.正
b.誤:p.331:労作性狭心症では、ST 波が下降し、心筋梗塞では、ST波が上昇する。
c.誤:p.336:β受容体遮断薬は、安定労作性狭心症の第一選択薬となる。
d.正


問22.高血圧症の治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率60.9%)
 a.通常薬物治療を開始する前に、生活習慣を改善すべきである。
 b.高血圧の薬物治療は、副作用を避けるため初期段階から複数薬物の併用を原則とする。
 c.心不全を伴う症例では、ACE 阻害薬が選択される。
 d.Ca拮抗薬により、めまい、ふらつきなどが現れることがあるので、危険な機械操作や車の運転には注意するように指導し、また、自己判断で服薬を中止しないように服薬指導する。

a.正
b.誤:p.352:単剤で降圧作用が不十分な場合に、副作用の出現を抑え、降圧効果を増強するために、他のクラスの降圧薬の併用がなされる。
c.正
d.正:p.372:過度の血圧低下により、めまい、ふらつきが現れることがある。また、突然の服薬中止で、急激な血圧上昇が現れることがあるので、自己判断で服薬を中止しないように指導する。


問23.かぜ症候群の治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率22.6%)
 a.通常かぜ症候群は、細菌感染により引き起こされる。
 b.非ステロイド性抗炎症薬とニューキノロン系抗菌薬の併用により、けいれんが誘発されることがある。
 c.小児のインフルエンザによる発熱には、ジクロフェナクが有効である。
 d.ザナミビルやオセルタミビルは、A型、B型インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼの作用を特異的に阻害し感染拡大を阻止する。

a.誤:p.440:感染因子としては、ウイルス感染が最も多く、原因の80〜90%をしめている。細菌感染による割合は少ない。
b.正
c.誤:p.451:小児のインフルエンザ時の発熱には、NSAIDs は使わない。
d.正:インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス薬として、2000年、2001年に承認された。


問24.次の気管支喘息とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率24.3%)
 a.気管支喘息の原因は、気道の慢性炎症による気道過敏性の亢進と考えられており、炎症細胞の浸潤と気道上皮剥離が特徴的である。
 b.喘息では、気道の炎症部位から放出されるケミカルメディエーターによって粘膜の浮腫、気道筋の攣縮などによる気道の狭窄がおこる。
 c.プロピオン酸ベクロメタゾンは、気管支平滑筋を拡張させることにより、喘息発作を予防する。
 d.オザグレルは、TXA2 合成酵素阻害作用により、抗アレルギー作用を示す。

a.正
b.正
c.誤p.511:気道の炎症に対し、効果的な抗炎症作用を持つので、喘息発作の予防に用いられる。ホスホリパーゼA2 活性阻害により、プロスタグランジン、トロンボキサンA2 やロイコトリエンの合成を阻害することで抗炎症作用を現す。
d.正:p.525:オザグレルは、トロンボキサン A2 の産生を抑制し、プロスタグランジン I2 産生を促進して、抗アレルギー作用を示す。


問25.骨粗鬆症とその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率20.0%)
 a.骨粗鬆症は、骨吸収に比べて骨形成が相対的に亢進した結果、骨量が減少する疾患である。
 b.カルシトニン製剤は、破骨細胞による骨吸収を抑制し、骨粗鬆症性疼痛にも効果がある。
 c.エチドロン酸二ナトリウムは、ヒドロキシアパタイトの結晶形成を亢進し、破骨細胞の機能を抑制する。
 d.アルファカルシドールは、腸管でのカルシウム吸収を促進させるので、老年者や胃腸管切除患者に有用である。

a.誤:p.163:骨吸収と骨形成の両過程間の平衡が維持されなくなり、骨形成に比して骨吸収が相対的に亢進した結果、骨量が減少することによる。
b.正
c.誤:86-141、p.176:破骨細胞による骨吸収の抑制により、骨量減少を抑制する。
d.正


問26.慢性関節リウマチ(RA)とその治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率7.0%)
 a.関節局所の炎症性の疾患で、寛解・再燃を繰り返しながら徐々に軟骨・骨破壊へと進行する進行性の疾患である。
 b.慢性関節リウマチの第一選択薬は、酸性非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)である。
 c.疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)は、慢性関節リウマチの免疫学的異常を是正し、炎症を抑制し、軟骨・骨破壊の進行を遅らせる。
 d.T細胞やB細胞などのリンパ球の増殖を抑制するため、ミゾリビンやメトトレキサートを用いることがある。

a.誤:p.187:慢性関節リウマチは、主病変が関節であるため、関節局所の炎症性疾患と誤解されがちであるが、実際には、全身症状を伴う、慢性、進行性の疾患である。関節炎の経過は、寛解・再燃を繰り返しながら徐々に軟骨・骨破壊へと進行し、終局的には、拘縮・硬直などの後遺症を残し、日常生活動作が著しく障害される。
b.正
c.正:p.201
d.正


問27.胃炎、消化性潰瘍の治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率20.0%)
 a.非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の長期投与時に見られる潰瘍に対しては、オルノプロスチルは用いられない。
 b.プロトンポンプ阻害薬の副作用として、ショック、無顆粒球症、汎血球減少症、Lyell症候群、Stevens-Johnson症候群などがある。
 c.クエン酸モサプリドは5-HT4受容体を刺激し、消化管運動を促進し、胃排出促進作用を示す。
 d.オメプラゾールを代謝する酵素には、遺伝子多型が存在し、日本人では15〜20%のPM(poor metabolizer) が存在する。

a.誤:p.583:プロスタグランジンE1誘導体のミソプロストールは、NSAID 潰瘍に対する再発予防として用いられる。オルノプロスチルもプロスタグランジンE1誘導体。
b.正
c.正:p.571:セロトニン受容体を介したアセチルコリンの遊離を促進することにより、消化管運動を亢進する。
d.正


問28.胃炎の治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率23.5%)
 a.胃酸分泌を司る壁細胞には、アセチルコリン、セロトニン、ヒスタミンの3種類の受容体があり、酸分泌を惹起する。
 b.シメチジンの副作用として、ショック、無顆粒球症、汎血球減少症、Lyell症候群、Stevens-Johnson症候群などがある。
 c.テプレノンや塩酸セトラキサートは、胃粘液増加、胃粘膜血流改善および胃粘膜プロスタグランジン増加作用を有する。
 d.ピロリ菌の除菌には、ランソプラゾール、アモキシシリン、クラリスロマイシンの3剤併用療法が用いられる。

a.誤:p.564:酸分泌を司るのは、アセチルコリン、ガストリン、ヒスタミンの3種類の受容体
b.正
c.正
d.正:p.585:プロトンポンプ阻害剤であるランソプラゾール、アモキシシリン、クラリスロマイシンの3剤を、朝、夕食後に1週間投与する


問29.肝炎の病態と治療に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率36.5%)
 a. B型肝炎ウイルスは、主に食物や飲料水を介して経口的に感染する。
 b.インターフェロン製剤の副作用には発熱、悪寒、頭痛、全身倦怠感、うつ症状などがある。
 c.インターフェロン製剤はB型およびC型慢性肝炎の治療に用いられる。
 d.ラクツロースは腸内細菌によるアンモニアの産生を増加させるため肝性脳症を悪化させる。

a.誤:p.600:B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスは、血液、体液を介して感染する。
b.正
c.正
d.誤:ガラクトースとフルクトースで合成された二糖類。細菌で分解されて、乳酸、酢酸などを生成し、腸管腔内の pH を下げ、アンモニアの腸管吸収と腸管でのアンモニア酸性を抑制する。このため、高アンモニア血症による精神神経障害、手指振戦、脳波異常に効果がある。


問30.膵炎の病態と治療に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率28.7%)
 a. 急性膵炎は、活性化した膵酵素が膵間質内に逸脱し膵を自己消化・自己融解したために起こる浮腫性、出血性、壊死性の炎症である。
 b.膵炎の進展および重症化を防ぐために、メシル酸ナファモスタットなどが用いられる。
 c.急性膵炎の際は、絶飲絶食、胃液吸引を行い、D2受容体拮抗薬を投与し、疼痛の緩和には、鎮痛坐薬や麻薬を用いる。
 d.慢性膵炎では、アルコール摂取の禁止、胆石の除去、鎮痛および、膵外分泌機能不全の補充、糖尿病の治療を行う。

a.正
b.正
c.誤:p.677:膵臓の安静が必要。そのために、絶飲絶食、胃液吸引、H2受容体拮抗薬の投与を行う。疼痛に対しては、鎮痛坐薬、激しい痛みには、麻薬を投与する。
d.正


問31.ネフローゼ症候群の病態と治療に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率17.4%)
 a.主要な病態は、糸球体障害の結果起こってくる蛋白漏出と低蛋白血症、その結果見られる浮腫、高脂血症、血液凝固の亢進である。
 b.ネフローゼ症候群の一般療法としては、安静と食塩制限が必須であり、薬物療法としてはエリスロポエチン療法が基本になっている。
 c.ネフローゼ症候群に対する副腎皮質ホルモン薬は、初期大量、漸減、維持量投与を原則とする。
 d.腎保護作用を期待して、ACE阻害薬やCa拮抗薬が用いられる。

a.正
b.誤:p.408:ステロイド治療が基本である。エリスロポエチンは、腎性貧血に用いられる。
c.正
d.正:p.419:ACE阻害薬は、腎保護作用、抗蛋白尿作用を持つ。また、輸出細動脈も拡張する一部のCa拮抗薬も用いられる。輸出細動脈を拡張させると、腎糸球体内圧が下降し、糸球体膜の負担が軽減し、蛋白尿も抑えられると考えられる。


問32.慢性腎不全で認められる症候とその治療薬との対応のうち、正しい組合せはどれか。(正解率47.0%)
    症候            治療薬
 a.腎性貧血 ―――――――― 炭酸カルシウム
 b.腎性骨異栄養症 ――――― 活性型ビタミンD3
 c.代謝性アシドーシス ――― 炭酸水素ナトリウム
 d.高尿酸血症 ――――――― アロプリノール

a.誤:腎性貧血には、エリスロポエチン製剤が用いられる。
b.正
c.正
d.正


問33.糖尿病とその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率43.5%)
 a.糖尿病性網膜症は、成人失明の最大の原因となっている。
 b.糖尿病の典型的な症状は、口渇、多飲、多尿、体重減少である。
 c.慢性期の血糖コントロールの指標として、ヘモグロビンA1c(HbA1c)値の測定が有用である。
 d.α-グルコシダーゼ阻害薬は、糖質の単糖類への分解を抑制して吸収を遅延させるので、食直後に服用する。

a.正
b.正
c.正:p.755:慢性期の血糖コントロールの指標としては、ヘモグロビンA1c(HbA1c)、グリコアルブミン1,5-アンヒドログルシトールなどが有用である。
d.誤:p.773-774:薬の作用機序を考えれば理解できるが、食直前に服用しなければ、糖質は分解されてすぐに吸収されてしまう。


問34.高脂血症とその治療薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率41.7%)
 a.動脈硬化は、高脂血症の最も重要な合併症である。
 b.家族性高コレステロール血症では、血清総コレステロールの高値と共に眼瞼黄色腫やアキレス腱肥厚が見られることがある。
 c.高脂血症による膵炎の発症には、血清トリグリセリドよりもコレステロールが関係する。
 d.シクロスポリンを使用している腎移植患者では、高血圧症や高脂血症を示すことがある。

a.正
b.正
c.誤:86-206、トリグリセリドが関与していると言われている。
d.正


問35.内分泌性代謝疾患とその治療薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率15.7%)
 a.甲状腺機能高進(亢進)症は男性に多い疾患で、体温上昇、食欲増進、体重減少などの症状を示す。
 b.チアマゾールは、甲状腺ホルモン合成に関わる甲状腺ペルオキシダーゼを阻害し、ホルモン合成を可逆的に抑制する。
 c.痛風は、男性に多く見られる疾患で、母趾関節の激痛を初期症状として発症することが多い。
 d.アロプリノールは、シクロオキシゲナーゼを阻害して尿酸酸性を抑制する。

a.誤:若い女性に多いとされるが、必ずしもそうではなく、男性にも、また閉経後の女性にも見られる。
b.正
c.正
d.誤:p.822:キサンチンオキシダーゼを阻害して、尿酸の産生を抑制する。


問36.39歳の男性。半年前から悪心、腹痛、食欲低下および下痢と便秘の繰り返しが現れ、これを気にして精神科をはじめとする各医院、各科を転々と受診し、種々の治療薬を服用していた。2週間前から声が小さく単調になり、動作が緩慢になった。表情は硬く、頸部と四肢に筋固縮を認め、ころびやすい。2週間前から現れた症状の原因と考えられる薬物の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率33.0%)
 a.臭化ブチルスコポラミン
 b.スルピリド
 c.ファモチジン
 d.クロルプロマジン

手がかりは、半年前からの悪心、腹痛、食欲低下および下痢と便秘の繰り返しと、これを気にしての、精神科などの通院、種々の治療薬を服用していた事。上記の症状を直接改善するタイプの薬で、このような副作用は考えにくいので、残りの手がかり、精神科に通院していた事から推測すると、恐らく抗ドパミン薬ということが考えられる。
a.誤:鎮痙薬
b.正
c.誤:H2受容体拮抗薬
d.正


問37.内科患者(女56歳)の処方に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率23.5%)
 処方 @マレイン酸エナラプリル錠(5 mg)
                1T 1日1回朝食後服用14日分
    Aベンズブロマロン錠(25 mg)
                1T 1日1回朝食後服用14日分
    B塩酸ジルチアゼム(30 mg)
                3T 1日3回毎食後服用14日分
    Cエチゾラム(0.5 mg)
                1T 1日1回就寝前服用14日分

 a.高尿酸血症又は痛風を伴う高血圧症治療のための処方と考えられる。
 b.Aの重大な副作用に劇症肝炎などの重篤な肝障害、黄疸があるので、患者に肝障害が発生する場合があることを説明し、食欲不振、悪心・嘔吐、全身倦怠感、腹痛、下痢などがあらわれたら服用を中止し直ちに受診するように指導した。
 c.Bの服薬指導の1つに、「多めの水で服用すること」があげられるが、これは食道潰瘍をおこすおそれがあるからである。
 d.Cを高齢者に用いる場合は、薬用量に上限が設定されている。

エチゾラムは、強力な抗不安作用、催眠、筋弛緩作用に加え、抗うつ効果も有し、眠気、ふらつきなどに注意する必要がある。他の薬も併用し、年齢も56歳なので、薬用量には、注意が必要。
a.正
b.正
c.誤
d.正


問38.58歳男性。3年前に労作時の胸部圧迫感、呼吸困難が出現したため冠動脈造影検査を行った結果、高度狭窄が認められたため冠動脈バイパス手術を受け経過は良好であった。1年前の検診で血糖高値、血中コレステロール高値を指摘されたが放置していた。今年の検診でも同様な指摘を受けたため来院した。身長161 cm、体重95 kg、血圧156/92 mmHg、胸部レントゲンでは軽度の心肥大を認めたが、心電図・負荷心電図では狭心症の所見はない。空腹時インスリン25μU/mL(正常値5〜10μU/mL)、空腹時血糖170 mg/dL、HbA1c 9.0 %。糖尿病性合併症は認められない。
上記の症例に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率25.2%)
 a.空腹時血糖の値より、インスリン依存型糖尿病と推測される。
 b.食事療法と同時に運動療法として、1日10 kmのマラソンを行うようすすめる。
 c.有効な薬剤としてはインスリンが挙げられるため、自己注射指導を行う。
 d.ワルファリン、ヘパリン等の抗凝血薬が有効である。

a.誤:空腹時血糖では、インスリン依存型かどうか判断できない。
b.誤:10 kmもマラソンをするような運動療法は、狭心症の病歴、心肥大を考えると、あまりに過激。
c.誤
d.誤


問39.59歳の男性、大酒家。飲酒後、突然上腹部痛が生じ、嘔吐、悪心も見られたため来院した。痛みは背部から左肩まで放散する。体温37.8 ℃、赤血球450万個/μL、白血球24000個/μL。血液生化学的所見:Ca 6.5 mg/dL,アミラーゼ4500単位(正常360単位以下)、リパーゼ750単位(正常190単位以上)。
この疾患の治療として正しいと思われる処置の組合せはどれか。(正解率22.6%)
 a.ペンダゾシンの投与
 b.消化酵素の補充
 c.H2受容体遮断薬の投与
 d.絶食・絶飲

アミラーゼ:でんぷんなど糖質を分解する消化酵素で、膵臓、唾液腺から分泌。膵疾患、唾液腺疾患、腎不全、肥満、飲酒などで上昇。アミラーゼの他に、リパーゼも活性化されているので、急性膵炎が疑われると思われる。治療としては、疼痛対策として、ペンタゾシン、モルヒネを硫酸アトロピンと併用したり、その合剤を用いる。異常に膵の消化酵素が活性化されて、自分の組織を自己消化していると考えられるので、その治療として、H2 blocker や蛋白分解酵素阻害薬が使える。また、膵を安静にさせるため、絶飲絶食、胃液吸引なども行われる。
a.正:急性膵炎と思われる症例。強い痛みには、ペンタゾシンや、麻薬を投与する。
b.誤:消化酵素が上昇しているので、この補充をしたら、症状が悪化してしまう。
c.正
d.正:膵臓を安静にすることが必要。


問40.45歳の男性。3日前より38 ℃の発熱、咳嗽、喀痰や咽頭痛が出現した。安静にしていたが、昨夜より39 ℃の発熱、黄色の喀痰、咳嗽や咽頭痛も強度となり受診した。細菌性咽頭炎、急性気管支炎の疑いがあると診断され、セフェム系の抗生物質と抗炎症薬が3日間処方された。この患者への服薬指導に関する正誤について、正しい組合せはどれか。(正解率13.9%)
 a.薬物アレルギーについて質問した。
 b.胃腸障害が出やすいので、必ず抗生物質は食事摂取後に服用するように指導した。
 c.服用後、症状が軽減すれば、服用を中止しても構わないことを伝えた。
 d.症状が軽減しない場合や、下痢、発疹が出現した場合は、速やかに再受診するように指導した。

高熱なのと、黄色の喀痰なども出てきているので、細菌による二次感染が疑われる。インフルエンザウイルス自身は、抗生物質では対処できないので、もしインフルエンザだったら、抗ウイルス薬を感染後48時間以内くらいに投与しないとあまり効果がない。
抗生物質なので、副作用対策(薬物アレルギー歴などを確認、他の副作用に対する注意)をしておく事と、これらの薬で効かないのなら、問題菌に対して効力がないか、病気の原因が違う可能性もあるので、再受診をするように指導しておく。
a.正
b.誤:抗生物質は、6時間とか8時間おきとかに服用。必ずしも食事摂取後でなくても良い場合が多い。
c.誤:症状が軽減しても、菌が死滅している訳ではないので、耐性菌を出さないためにも、決められた日数を飲みきることも重要。
d.正


問41.この3ヶ月間に、薬物治療学の講義“外”で学んだり調べた、“薬物治療”に関わる事項について、記述せよ。(マークシート用紙の裏に記載すること)


※再試験は、この問題から行いますが、マークシートにはしない予定ですので、内容まで理解して良く勉強をしておいて下さい。


注)参考までに、詳しく知りたい方のために、一部、以下の情報が入れてあります。
・ページ数は、薬局(参考書として紹介)Vol. 52、1月号のもの。 プリントで配付または、講義でお話してあるものです。
・“テ”のページ数は、テキストのページ数
・84-218 などは、薬剤師国家試験問題の、例えば、84回の問218を参照した事を指名しています。