問1. 次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 体液量は通常、全体重の50%以上を占めている。
 b 体液量は、性、年齢や肥満度が異なっても一定に保たれている。
 c 神経細胞の内側では、K+イオンが多く、Na+イオンが少ない。
 d 活動電位の立ち上がりには、K+イオンが重要な役割を果たしている。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問2.血圧に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 収縮期血圧が 140 mmHg、拡張期血圧が80 mmHg 以上の場合を高血圧症という。
 b 末梢血管抵抗が高くなると、血圧が高くなる。
 c α受容体の選択的遮断薬を投与すると、特に初回投与時に、起立時に血圧下降(立ちくらみ)が起こることがある。
 d 高血圧患者にとって、喫煙は危険因子とはならない。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問3.かぜ症候群に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a かぜ症候群の病因の80〜90%は、細菌によるものである。
 b 夏かぜは、コクサッキー、エコー、エンテロウイルスによるものが多い。
 c インフルエンザは、普通感冒と似た臨床病型と症状を示す。
 d A型のインフルエンザは、大流行を起こすことがある。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問4.インフルエンザウイルス感染症に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 生ワクチンによる予防接種が有効である。
 b 高齢者のみが、罹患率、死亡率ともハイリスクである。
 c インフルエンザウィルスは、主に飛沫および飛沫核感染する。
 d インフルエンザウィルスは、ヘマグルチニンやノイラミニダーゼの型によって亜型に分類されている。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問5.かぜ症候群に対する抗ウイルス薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 塩酸アマンタジンは、ウイルスの脱殻の段階を阻止し、核内への侵入を阻害する。
 b 塩酸アマンタジンは、B型インフルエンザのみに有効である。
 c 通常、抗ウイルス薬は、症状が悪化した時に用いると症状が軽くなる。
 d ザナミビルは、ノイラミニダーゼを阻害することにより、ウイルスの放出、遊離を抑え、インフルエンザウイルスを凝集させる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問6.院内感染に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染しても必ずしも発症するとは限らない。
 b MRSAの感染経路は、主として空気感染である。
 c 院内感染症の多くは、日和見感染症である。
 d MRSAは、症状の無い医療従事者や患者の皮膚、鼻前庭、咽頭などからは検出されることはない。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問7.感染症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a どこに感染しているか感染部位を確認することは診断において重要である。
 b 喀痰塗抹検査で、G(+)となり、二つ繋がった球菌だったら、緑膿菌の可能性がある。
 c 院内感染症を予防するため、手術前の手洗いは、10分以上かけて念入りに行う。
 d 治療に必要な十分量の抗菌薬を投与されていないことが多い。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問8.感染症治療に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 同じ薬剤でも静注と経口投与では、薬物動態が大きく異なることがある。
 b 塩酸バンコマイシンを予防的抗菌薬投与として日常的に用いてはいけない。
 c 時間依存性のある ラクタム系抗菌薬などでは、最高血中濃度が十分となるように投与することが重要である。
 d 感染症の発症を予防する為に、術後、抗菌薬を投与することが最も効果的である。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問9.脳腫瘍の病態に関する次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 腫瘍の大きさにより、悪性腫瘍と良性腫瘍に分けられる。
 b 吐気、嘔吐、頭痛(morning head ache)、片麻痺、言語障害、歩行障害などの症状が出る。
 c 髄膜腫は、神経の間にしみ込むように浸潤して増殖するので、手術で取り除きにくい。
 d 神経膠芽腫は、手術、放射線治療、化学療法、免疫療法などを併用しても、予後が悪い腫瘍である。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問10.脳腫瘍の治療に関する次の記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a 腫瘍を外科的に切除するのが基本である。
 b 脳への放射線治療は、あまり有効でない。
 c 脳腫瘍には、血液脳幹門の透過性の問題から、ニトロソウレア系の化学療法薬しか使われない。
 d インターフェロンβ+ACNU/MCNU+放射線療法が有効である。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問11.てんかんの病態に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 脳神経細胞の過剰な活動に由来する反復性の発作を主徴とし、それに変化に富んだ臨床および検査の異常を伴う慢性の脳の病気である。
 b 強直間代発作(大発作)は、意識消失を伴わず強直性の筋収縮と間代性のけいれんを示す発作である。
 c 欠神発作(小発作)は、けいれんを示さず、短時間の意識消失を伴う発作であり、40歳以上に多い。
 d 20歳を過ぎてから始めててんかん発作が起こる場合は、症候性てんかんを疑う。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問12.てんかんの病態とその治療薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 脳の興奮性を抑制する GABA 神経の機能不全や興奮性アミノ酸神経(グルタミン酸)の関与が考えられている。
 b てんかんでの神経活動は、高電位で持続の短い脱分極と、その後に長い過分極が持続する発射が特徴である。
 c てんかんの発作型の鑑別診断は重要である。
 d 治療の目的は発作の抑制であり、どのてんかんのタイプでも、選択される薬物は同じである。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問13.催眠、不眠症とその治療薬に関する記述の正誤について,正しい組合せはどれか。
 a レム睡眠中は、筋肉が緊張している。
 b 浅い睡眠時には、紡錘波がみられる。
 c ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、ノンレム(高振幅徐波)睡眠時間だけを延長して総睡眠時間の増加をもたらす。
 d 睡眠時無呼吸症の患者では、肥満の割合が高く、いびきの発現はほぼ100%で、日中の傾眠を引き起こすことがある。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d)

問14.がん性疼痛に対する薬物療法に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a がん性疼痛の治療では、痛みが出る前に鎮痛薬を服用すると痛みを感じにくくなるので、疼痛を未然に予防することが大切である。
 b 非ステロイド性抗炎症薬を用いても痛みが消失しないときには、より効果が強い鎮痛薬に切りかえる。
 c より強い鎮痛効果を得るためには、ペンダゾシンと塩酸モルヒネの併用投与が効果的である。
 d 痛みが再発した時にモルヒネを頓用した方が、身体依存性が形成されにくいことが明らかになってきた。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 
問15.末期がん患者のがん性疼痛に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a がん性疼痛は、神経組織への転移によって起こる神経性の疼痛である。
 b がん性疼痛を除去することにより、がん患者のQOLが向上する。
 c 作用の強い麻薬性鎮痛薬の適用は、痛みの強さによって決めるべきであり、予測生存期間の長短によって決めるべきではない。
 d モルヒネは、服用を止めると禁断症状がでやすいので、投与には麻薬処方せんが必要となる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問16.疼痛治療に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 痛みの指標として VAS (visual analgesic (analog) scale)が、よく用いられる。
 b 痛みの感じ方には個人差があるが、鎮痛薬に対する反応には個人差はあまりない。
 c モルヒネは、あらゆる痛みを抑えることが出来る麻薬性鎮痛薬である。
 d 交感神経の過緊張による痛みには、交感神経遮断薬が効く。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問17.麻酔に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 全身麻酔では、自律神経反射を消失させ、完全な鎮痛状態にすることが求められる。
 b 神経ブロックでは、痛みを伝える周辺に局所麻酔薬を注射し、痛覚の伝導を遮断する。
 c 痛みには、はやい痛みと遅い痛みがあり、はやい痛みだけを麻酔で抑制する。
 d 70%アルコールや100%フェノールが神経破壊剤として神経ブロックに用いられることがある。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問18.パーキンソン病に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 日本におけるパーキンソン病の有病率は、人口1万人に対し約100人と推定されている。
 b 症状は進行性であるが、認知、思考能力は末期まで温存されることが多い。
 c パーキンソン病の臨床症状としては、筋弛緩、振戦、無動、姿勢反射異常などがある。
 d 黒質−線条体系のドパミン作動性神経が変性し、神経終末からのドパミン放出が減少する。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問19.パーキンソン病に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a パーキンソン病の病因の一つとして、MPTP などの毒性因子が関与している可能性も考えられている。
 b ドパミン作動性神経が変性するために、相対的に、アセチルコリン神経の活動が亢進されてくる。
 c 大脳皮質のドパミン含量が、正常の20%以下になると、パーキンソン病を発症すると推定されている。
 d ドパミン含量ばかりでなく、アセチルコリン含量も著明に減少し、それに伴い、すくみ足などの症状が現れる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問20.パーキンソン病治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 脳内におけるレボドパからドパミンへの変換能力が低下している患者に対しては,メシル酸ブロモクリプチンが有効である.
 b 抗コリン薬の副作用である精神錯乱又は口渇が現れた場合はただちに投与を中止する。
 c レボドパによりパーキンソン病の症状が劇的に改善されるのは、神経変性の進行がくい止められるためである。
 d レボドパ服用による悪心・嘔吐などの症状に対し、ドンペリドンのようなドパミン受容体拮抗薬を用いる。 
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問21.パーキンソン病治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 経口投与されたレボドパは、大部分脳内に移行し、ドパミンに変換される。
 b  On-off 現象は、服薬時間や血中濃度とは関係なく、症状が良くなったり悪くなったりする現象である。
 c Wearing-off 現象とは、ドパミン作動性神経が変性した状態にレボドパを投与すると、レボドパが効いているうちは効果があり、無くなると効果がなくなることをいう。
 d パーキンソン病治療薬で、幻覚、妄想、錯乱などの副作用が起きたら、直ちに服用を中止する。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問22.精神疾患の診断・診療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a アメリカ精神医学会が作成した診断基準 ICD-10 やWHO が作成した DSM-IVが診断の基準となる。
 b 診断は、患者の性格・知能、身体的疾患、社会・心理的事象、病前の社会適応度に惑わされないよう、客観的に行うことが重要である。
 c 患者や家族の価値基準によって、診療が左右されることがある。
 d 「うつ病」はよく起こる病気であり、治療法が確立していることを患者に告げ、インフォームド・コンセントのもとに診療を行う。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問23.うつ病に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 憂うつな気分の有無、興味ないし喜びの有無、自責感、不安焦燥感、自殺念慮、睡眠障害や食欲変化などから診断する。
 b やる気がない時は、なまけないように励ますことが大切である。
 c うつ病は治療薬により症状が着実に改善されていく経過を取るので、症状が悪化した場合には、自殺などへの注意が必要である。
 d 生活環境の変化や新しい秩序へ適応が必要とされる時のストレスがうつ病の誘因となる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問24.うつ病の治療に用いられる薬物に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 約60〜70%の症例で有効である。
 b 効果発現には、1〜2週間かかる。
 c 三環系抗うつ薬には、抗H(ヒスタミン)2 作用、抗m(ムスカリン)1 作用、抗β1作用、キニジン様作用がある。
 d SSRI は、三環系抗うつ薬より消化器系副作用が少ない。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問25.双極性障害に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 双極性障害では、うつ病の症状と躁病の症状が同時に現れる。
 b カルバマゼピン、バルプロ酸などの抗てんかん薬が有効な場合がある。
 c 炭酸リチウムは、躁病治療薬なので、うつ病相に用いられることはない。
 d 炭酸リチウムの有効血中濃度範囲は狭い。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問26.パニック障害に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 20〜30歳代の女性に多い。
 b 動悸、過呼吸、発汗、震え、胸痛、吐気、めまいなどの症状を呈する。
 c 予期不安(また発作が起こるのではないかという不安)に抗不安薬が、パニック発作に抗うつ薬(SSRI)が有効である。
 d SSRIであるフルボキサミンが、パニック障害に用いられる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問27.強迫性障害に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 発症率が10%程度あり、うつ病、摂食障害の合併率が高い。
 b 自分の意志ではどうにもならない強迫観念に支配される。
 c セロトニンの再取込み阻害作用を持つ抗うつ薬が効果がある。
 d 日本では、パロキセチンが用いられる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問28.統合失調症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 壮年期(35〜45歳)に発症し、人口の約0.1%程度患者がいる。
 b 自殺率が10%程度と高く、犯罪率も高いので社会的問題となっている。
 c 妄想・幻覚、解離した会話、緊張病症状を呈する陽性症状を示す。
 d 患者のストレスに対する脆弱性に、社会・環境的ストレスが加わり、発症・悪化すると考えられている。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問29.統合失調症の病態と治療に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 急性期の症状は、ドパミン作動性神経の過剰活動によるものと推定されている。
 b D2受容体阻害により、パーキンソニズムばかりでなく、ジスキネジア、ジストニアやアカシジアなどを引き起こすことがある。
 c 陰性症状には、定型精神病薬が効果がある。
 d 抗H2受容体作用を持つ薬物により、眠気、体重増加などの副作用が現れることがある。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問30.摂食障害に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 拒食症は若い女性に多く、過食症は男性に多い。
 b うつ病や強迫性障害の合併が多い。
 c 低体温、高血圧、頻脈、無月経を伴うことが多い。
 d 骨密度の低下により骨粗鬆症のリスクが増加する。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問31.高齢者の病気およびその特徴に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 高齢者に多い疾患として、肺炎、脳梗塞、心不全、脱水症、胃潰瘍などがあげられる。
 b 一般に高齢者では記憶力や語彙力は低下するが、判断力は維持される。 
 c 高齢者では、種々の生理機能が低下するので、薬の効果が出にくくなる。
 d 複数の薬を服用していることが多いので、薬の副作用が出やすい。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問32.老年性痴呆に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 老年性痴呆はすべて、進行性の退行性変性疾患である。
 b アポリポ蛋白 E4 (E4/E4)は、リスクファクターの一つである。
 c 治療可能な痴呆との鑑別が重要である。
 d 被害妄想が強く、環境が変化すると悪化しやすい。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問33.アルツハイマー病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 一般に65歳以前に発症する。
 b CT や MRI で進行性の脳萎縮が認められる。
 c アルツハイマー病は遺伝子異常で起こる遺伝子疾患である。
 d 自己の能力低下が原因となって躁状態となることがある。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問34.アルツハイマー型痴呆に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 脳室の拡大と正常老人脳に比べ老人斑が多く認められ、神経原線維変化がみられなくなる。
 b 脳内にβアミロイドが蓄積し、アセチルコリンが減少する。
 c 塩酸ドネペジルは、軽度〜中程度までのアルツハイマー型痴呆に用いられるが、その進行を一時的に抑制する効果しかない。
 d 最近の事柄に対する記憶の障害と失見当識が末期アルツハイマー型痴呆の特徴である。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問35.脳血管性痴呆に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 老年性痴呆の半分以上を占める。
 b 60歳代の男性に多い。
 c 階段状に悪化する。
 d 鏡現象が特徴的である。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問36.脳血管障害に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 脳出血は、脳内の微小動脈が破綻して脳実質内に血腫を形成するものをいう。
 b クモ膜下出血の原因の大半は、外傷によるものである。
 c 高血圧性脳内出血は、中大脳動脈流域の被殻やレンズ核部に多い。
 d 脳梗塞のうち脳塞栓症は、動脈硬化をきたした脳血管局所に血栓が形成されて血管を閉塞することによって生じる。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問37.次の脳血管疾患に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
 a 脳出血の原因として脳動脈瘤、動静脈奇形、血管腫の破裂、出血傾向や高血圧症などがあるが、最も頻度が高いのは血管腫の破裂である。
 b 脳動脈瘤は、ウィリス輪の周囲にできやすい。
 c 一過性脳虚血発作(TIA)を起こした患者の多くは、いずれ脳梗塞を起こすと言われている。
 d くも膜下出血を起こすと、24時間以内に、脳血管が異常に細くなることがある。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問38.脳梗塞に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 脳梗塞には主として動脈硬化に由来するとみられる脳血栓と、心筋梗塞、弁膜症後の心房細動などに伴う脳塞栓とがある。
 b ラクナ梗塞は、細い血管がつまり比較的限られた部位で起こるので、症状が軽いことが多い。
 c 血栓症は比較的急激に発症するが、塞栓症は数分から数時間あるいは数日かけて緩徐に症状が進行する場合が多い。
 d 脳梗塞の中央部には、ペナンブラ(penumbra)を生じていることが多い。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問39.脳出血、脳梗塞の治療に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 脳塞栓症には、オザグレルNa やアルガトロバンが用いられる。
 b 一過性脳虚血発作は脳出血の前駆症状である可能性があり、その予防のためにアスピリンが用いられる。
 c 脳出血時には血圧上昇を伴うことが多く、Ca2+チャネル遮断薬が使われる。
 d 活性酸素を消去するエダラボンは、発症後24時間以内に投与を開始すべきである。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問40.高齢者における薬物療法に関連する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
 a 腎血流量が減少するので、肝臓代謝型薬物では副作用の発現に注意すべきである。
 b 血漿中アルブミン濃度は加齢とともに低下するので、血漿タンパク質との結合率 の高い薬物を適用する時には注意を要する。
 c 細胞外液量が減少しているので、相対的に薬物血中濃度が低くなる。
 d 総水分量が減少しているので、利尿薬を使い過ぎると脱水症状を起こしやすい。
  1(a,b)  2(a,c)  3(a,d)
  4(b,c)  5(b,d)  6(c,d) 

問41.昨年9月から今日までの期間で、疾病とその治療に関するニュース、または最新医療について調べ考えたことについて、簡単に記述してください。(マークシート用紙の裏に記入して下さい。ボーナス問題です。)