日本薬学会 医薬化学部会 創薬人育成事業
東海地区10大学連携
創薬人育成スクール
日本薬学会 医薬化学部会 創薬人育成事業
東海地区10大学連携
創薬人育成スクール
アドバンストコース: 主として大学院生対象。学部高学年も可。参加費無料
日時:2018年9月15日(土) 13時00分〜18時15分
場所:名城大学薬学部八事キャンパス3号館B01教室
開催世話人:名城大学薬学部 分子設計化学研究室 森 裕二
プログラム
13:00 開会の挨拶
名城大学薬学部 森 裕二
13:05〜14:25 「前立腺肥大症治療薬シロドシンのプロジェクトの立ち上げから育薬まで」
キッセイ薬品工業株式会社 薬理・薬物動態研究所薬理研究グループ
専任研究員 五井 嘉明 先生 (座長 菅 敏幸)
製薬企業における研究活動は,創薬の端緒となる初期調査から上市・販売後の育薬まで幅が広く,様々な部署の協力のもとに研究が行われている。そこで,前立腺肥大症治療薬「シロドシン」を題材に製薬企業における創薬の各段階について,主に薬理研究の面から紹介する。また育薬研究としては,最近の成功事例として,シロドシンの新規作用メカニズムの研究について紹介する。
14:25〜15:45 「経口投与可能な新規低分子PTHR1アゴニストPCO371の創製」
中外製薬株式会社 創薬化学研究部医薬化学第2グループ
グループマネージャー 西村 祥和 先生 (座長 北垣 伸治)
副甲状腺ホルモン(PTH)は、PTH受容体1を介して生体のカルシウム維持に重要な役割を演じており、ペプチドアゴニストであるPTH(1-34)やPTH(1-84)が骨粗鬆症や副甲状腺機能低下症の治療薬として使用されている。患者さんのQOL向上を目的として経口投与可能なPTHR1アゴニストの創薬研究に着手し、世界初の新規低分子化合物PCO371の創製に成功した。Hit化合物の取得から臨床開発中であるPCO371へ導いた創薬研究を紹介する。
16:00〜17:20 「表現型創薬で得られた化合物の作用機序解析」
協和発酵キリン株式会社 低分子医薬研究所
主任研究員 西谷 陽一 先生 (座長 中川 秀彦)
近年改めて注目が高まっている表現型創薬は、あらかじめ標的分子を定めずフェノタイプ変化を指標にして望みの化合物を選抜する方法である。化合物の最適化や作用機序の理解には標的分子を同定することが有効だが、生体中から標的を特定することは容易ではない。本講演では各種の標的分子同定法を紹介し、得られた情報をどのように創薬現場で活用しているのかを概説する。
17:20 閉会の言葉
岐阜薬科大学 永澤 秀子
17:30〜 ミキサー (八事1号館2階ダイニングハーブ)
創薬人育成スクールのアドバンストコースを、当大学の薬学部にて9月15日に開催いたしますので、奮ってご参加ください。