「生物戦争」―薬剤耐性菌の現状とその対策―

講演会の狙い

ペニシリンの発見から70年が経ち、抗生物質の研究開発の流れは、天然抗生物質の探索および半合成抗生物質から新しい探索方法を用いる生物活性物質研究へと展開し、数多くの微生物代謝産物が医療の現場に提供されるようになってきた。しかしながら、抗生物質使用による耐性菌の出現は、医療現場における感染症対策とあいまって保健医療領域に大きな問題を提起している。この暗澹たる「生物戦争」は、一分野の問題解決のみでは対処できず、これに関連する各分野の未来へむけた統一的な対処が必要となる。

本講演会は、抗生物質の研究者・感染症対策の研究者、細菌学者および医療現場の医師を含む厚生科学の代表者に、薬剤耐性菌による感染症の現状と今後の対策について講演をお願いし、討論の場としたい。


ご講演講師および講演予定時間

            総合司会 堀 美智子 氏(日本薬剤師会常務理事)

1) 10:10 〜11:00 八木澤 守正 氏(日本抗生物質学術協議会理事)

  演題:耐性菌感染症克服に向けての新抗菌薬の開発

2) 11:10 〜12:00 荒川 宜親 氏(国立感染症研究所 細菌・血液製剤部部長)

  演題:薬剤耐性菌の現状と課題

3) 13:10 〜14:00 飯沼 由嗣 氏(名古屋大学検査部助手)

  演題:薬剤耐性菌の細菌検査の問題点

4) 14:10 〜15:00 武澤  純 氏(名古屋大学医学部教授)

  演題:医療現場における院内感染対策の問題点

5) 15:15 〜16:30   ― 総合討論 ―       



講演会日時 : 2001210日(土)10:00〜16:30

場   所 : 名城大学薬学部 情報メディア教室(6号館4階)

主   催 : 名城大学薬学部・日比科学技術振興財団

入 場 無 料 ですので,多数の皆様のご参加をお待ち致しております.


 問い合わせ先: 生命薬学リサーチセンター運営委員会