Quinoline-C-Nucleoside から Indole-C-Nucleosideへの環変換合成を目的とした Quinoline から Indole 誘導体への2工程環変換反応の開発
名城大学薬学部 医薬品機能化学研究室 前波 勇,杉浦道治
Indole-C-nucleoside ( 1 ) はそれらの抗腫瘍性、抗ウィルス活性*1から種々の方法で数多く合成されている。既に合成方法を報告したquinoline-C-nucleoside ( 2 )*2 から、ヘテロ環部を他のヘテロ環に換えた新C-nucleosideを環変換反応によって合成する目的でまず quinoline から indole 誘導体への収率の良い短工程環変換反応に挑戦した。
3から容易に得られるプソイド塩基型化合物 ( 4 ) を原料にし、5を経由するindole誘導体 ( 6 ) への環変換合成法を計画し 4 から 5 への酸化反応条件を種々検討した結果、酢酸を加えたクロロフォルム中、室温でオゾンを通じた後、炭酸水素ナトリウム水溶液と攪拌すると分子内Wittig-Horner 反応が進行し、安全にしかも高収率で 6 が合成可能であることがわかった。また 4の異性体である7を4の型の化合物の副生なしで 3から選択的に合成する反応は、用いるphosphite試薬のMeO基をPhO基に代えることで達成した。この7に4と同様の条件下オゾンを作用させ、上記同様に処理したところ5からと同様に 8からも収率90%以上で対応するindole誘導体 ( 9 ) を得ることができた。
*1. M. Yokoyama, and H. Togo, Japan Kokai Tokkyo Koho ( 2001 ).
*2. I. Maeba, Y. Ito, M. Wakimura, and C. Ito, Heterocycles, 36, 2805-2810 ( 1993 ).