研究紹介
概要
薬効解析学研究室は名城大学薬学部新2号館6階にあります。2013年より旧臨床疾患制御学より永松 正教授、病態解析学Ⅰより水野助教が着任し、現在の体制となりました。
研究活動:基礎-臨床の融合を目指した研究を行っています。研究成果を広く社会に発信するため、学会報告のみならず国際雑誌への論文投稿も行っています。
研究室行事:学生フォーラムへの参加(4月)、4年生研究室配属および歓迎会(5月)、ゼミ旅行(8月)、卒業研究発表会(9月)
セミナー:卒業研究の進捗状況を確認するため、定期報告会を実施しています。
社会活動:はるか薬局主催の健康イベントに参加し、地域住民への健康サポート活動を実施しています。
研究内容
永松教授グループ
1. 糖尿病性腎症の発症・進展機序の解明
– メサンギウム細胞酸性化(培養細胞のpH, 糸球体のpH)
– タンパク尿発現機構の解明(メサンギウム細胞・上皮細胞)
– 糖尿病性腎症の原因分子の探索(AGE凝集物・糖尿病マウス・ヒトサンプル)
2. シムマン3G(シミュレータ)を用いた薬学教育の応用
- 降圧剤によるバイタルサインの変化
- プレポストテストの作成と結果の統計学的解析
3. 糖尿病内分泌内科との共同研究(藤田保健衛生大学医学部:糖尿病内分泌内科、臨床薬剤学講座との共同研究)
小島准教授グループ
1. 高浸透圧ストレス応答性分子シャペロンOsp94の機能解明
– 脳神経細胞におけるOsp94の機能解析
– 消化管ストレス応答におけるOsp94の機能解析
2. 細胞周期関連分子、AGN-1の機能解明
– RNAスプライシングにおけるAGN-1の機能解析
– ガン細胞におけるAGN-1の機能解析と阻害物質の探索
3. 学術的研究(文献的研究)
– 高分子量分子シャペロンの生理機能
水野助教グループ
1. 播種性血管内凝固症候群(DIC)モデル動物を用いた病態メカニズム解明(名古屋大学医学部:腎臓内科、名古屋市立大学医学部:免疫学講座との共同研究)
2. 自己免疫疾患によるメサンギウム増殖性腎炎の発症・進展機序の解明
– IgA, 補体活性化経路およびトランスグルタミナーゼ2の役割について(藤田保健衛生大学医学部:腎内科学、名古屋大学大学院創薬研究科:細胞生化学分野との共同研究)
– 質量分析法を用いたIgA糖鎖異常の同定~人種間でのバイオマーカーへの応用を目指して。 (藤田保健衛生大学医学部:腎内科学との共同研究)
3. 調剤薬局における新規薬剤師業務(体操教室等)の構築(名城大学薬学部:健康・スポーツ科学研究室、はるか薬局との共同研究)