薬学研究科の杉浦さんが日本薬剤学会第38年会で最優秀発表者賞を受賞
5月16~18日にウインクあいち(名古屋市)で開催された日本薬剤学会第38年会で、薬学研究科の杉浦さんの発表「凍結乾燥アデノ随伴ウイルスベクターのin-vivo遺伝子発現効果および保存安定化」が最優秀発表者賞を受賞しました。本賞は、32歳未満の発表者を対象として、一般演題 (口演)の中から特に優秀なものを選出し、授与するものです。本研究では、遺伝子治療に用いられるアデノ随伴ウイルスベクター (AAVV)について、凍結乾燥後も活性を保持可能な添加剤の有用性を明らかにし、本技術により得た凍結乾燥AAVVを用時溶解して生体内投与することで、元のAAVVと同様の遺伝子発現効果が得られることを実証しました。また、冷凍保存が要求されるAAVVを室温で長期保存可能にする新規凍結乾燥用添加剤を見出しました。これらの成果から、AAVVを用いた遺伝子治療のさらなる発展・普及が期待されます。