宮下さんが日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞
5月23~25日に神戸国際会議場(神戸市)で開催された日本薬剤学会第39年会で、薬学研究科の宮下さんの発表「噴霧急速凍結乾燥粉末製剤の肺送達性向上に資する緻密な粒子構造制御」が日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞しました。 永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞は、公益財団法人永井記念薬学国際交流財団の援助のもと、卒業研究、実務実習などに関する優れた研究発表を行った学部学生を表彰するものです。本研究では、噴霧急速凍結乾燥 (SFD)法で得られる中空多孔性粉末微粒子の吸入剤応用に向けて、噴霧条件を変えて調製した種々のSFD微粒子について粒子構造と肺送達性の評価・比較を行い、両者の関係性を検証しました。その結果、噴霧試料濃度を高く、また噴霧圧を低く設定して得られた低多孔性・高球形度で比較的サイズが小さいSFD微粒子が最も肺送達性に優れていることを明らかにしました。このSFD微粒子の肺送達率 (70%)は実用化された吸入剤の肺送達率 (20-50%)よりも高く、実用化が大きく期待できます。