薬学研究科の杉浦さんが長井記念薬学研究奨励支援事業に採用
薬学研究科の杉浦さんが、2025年度長井記念薬学研究奨励支援事業に採用されました。研究題目は「凍結乾燥アデノ随伴ウイルスベクターの開発及び肺内滞留型吸入粉末剤の開発」です。遺伝子治療において、アデノ随伴ウイルス (AAV)ベクターは有効性・安全性に優れることから、注目されています。肺局所性遺伝子疾患に対してAAVベクターを吸入剤として開発した報告はりますが、多くがネブライザを用いた吸入液剤で、保存安定性に乏しい点、肺送達性が低い点などから実用化には至っていません。本研究では、噴霧急速凍結乾燥法にて吸入粉末製剤化することで、取り扱いの簡便性・携帯性・保存安定性などの製剤学的課題を改善した、長時間作用型AAVベクター含有遺伝子吸入粉末剤の開発が期待できます。
