薬学研究科の杉浦さんが日本薬学会第145年会で学生優秀発表賞を受賞

3月27~29日に福岡国際会議場(福岡市)で開催された日本薬学会第145年会で、薬学研究科の杉浦さんの発表「噴霧凍結凍結乾燥法を用いたアデノ随伴ウイルスベクター搭載吸入粉末剤の開発」が学生優秀発表賞 (口頭発表の部)を受賞しました。本賞は、学部学生および大学院生の発表者を対象として、一般学術発表 (口頭発表)の中から特に優秀なものを選出し、授与するものです。本研究では、アデノ随伴ウイルスベクター (AAVV)の吸入による肺疾患遺伝子治療の実現に向けて、中空多孔性粉末微粒子が得られる噴霧急速凍結乾燥法を基に、種々の賦形剤を用いてAAVVの吸入粉末製剤化を試みました。その結果、製剤化後もAAVVの活性を保持するとともに、マウスに気管内投与することでAAVV原液よりも優れた肺内遺伝子発現効果を達成する賦形剤組成を新たに見出しました。これらの成果から、AAVVを用いた遺伝子治療のさらなる発展・普及が期待されます。

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