イベント

岡本浩一教授が2024年日本薬剤学会賞受賞

5月23~25日に神戸国際会議場(神戸市)で開催された日本薬剤学会第39年会で、岡本浩一教授が2024年日本薬剤学会賞を受賞しました。日本薬剤学会賞は、わが国における製剤学、薬剤学、製剤技術、医療薬剤学の進歩発展に著しく貢献した研究者の功績を顕揚することを目的としております。5月24日(金)に神戸国際会議場で授賞式ならびに受賞講演が行われました。岡本浩一博士は超臨界二酸化炭素晶析法や噴霧急速凍結乾燥法といった新規な粉末製造法を確立し、これをペプチドや遺伝子、核酸などの吸入粉末製剤化に関する先駆的な研究に適用し、多くの成果を挙げてきました。これらの成果は95編の学術論文、413件の学会発表、91件の講演を通じて公表され、薬剤学の発展に寄与されています。また、物理薬剤学だけでなく、生物薬剤学にも精通し、18編の教科書、39編の書籍、75編の総説並びに雑誌記事など、薬剤学の普及並びに後進の教育、指導など薬剤学の普及に貢献されています。日本薬剤学会においても理事をはじめ評議員・代議員、各種委員会の委員長を歴任され、昨年度は名古屋で開催された第38年会(2023年5月)の年会長を務められました。他学会の副会長や理事などの要職、大学内や行政での要職も務められています。

宮下さんが日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞

5月23~25日に神戸国際会議場(神戸市)で開催された日本薬剤学会第39年会で、薬学研究科の宮下さんの発表「噴霧急速凍結乾燥粉末製剤の肺送達性向上に資する緻密な粒子構造制御」が日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞しました。 永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞は、公益財団法人永井記念薬学国際交流財団の援助のもと、卒業研究、実務実習などに関する優れた研究発表を行った学部学生を表彰するものです。本研究では、噴霧急速凍結乾燥 (SFD)法で得られる中空多孔性粉末微粒子の吸入剤応用に向けて、噴霧条件を変えて調製した種々のSFD微粒子について粒子構造と肺送達性の評価・比較を行い、両者の関係性を検証しました。その結果、噴霧試料濃度を高く、また噴霧圧を低く設定して得られた低多孔性・高球形度で比較的サイズが小さいSFD微粒子が最も肺送達性に優れていることを明らかにしました。このSFD微粒子の肺送達率 (70%)は実用化された吸入剤の肺送達率 (20-50%)よりも高く、実用化が大きく期待できます。

奥田准教授に2023年度粉末吸入剤研究会東亜薬品研究助成を授与

粉末吸入剤研究会(世話人代表:岡本教授)は、粉末吸入剤の研究振興を目的として、2009年度から粉末吸入剤研究会シンポジウムを年1回開催してきましたが、今年度より「粉末吸入剤研究会東亜薬品研究助成」事業を開始しました。本助成は、新規粉末吸入剤の創製、あるいは粉末吸入剤製剤化に有用な卓越した新技術に関する、将来への発展が期待される研究に授与されます。粉末吸入剤研究会が設置する審査委員会にて選考した結果、第1回となる2023年度助成が奥田准教授(研究題目:製造法が異なる凍結乾燥微粒子の吸入剤応用に向けた比較検証)に授与されることになりました。11月14日(火)に富山市で開催された第14回粉末吸入剤研究会シンポジウムにおいて、授与式が行われました。

研究室旅行(2023年8月9日~10日)

4年ぶりの研究室旅行に28名が参加しました。1日目は、阿南町陶芸会館でてびねりのお皿つくり体験。ココロファームヴィレッジでBBQ。猛暑の中、三和観光農園でブルーベリー狩りをし、浅間温泉和泉荘泊。中庭で花火を楽しみました。2日目は車山高原展望リフト(別世界の涼しさ)、下諏訪市内散策と昼食、丸井伊藤味噌蔵を見学し、無事大学に戻りました。

 

 

 

日本薬剤学会第38年会を名古屋で開催

公益社団法人日本薬剤学会第38年会(メインテーマ「つ-な-が-る-薬剤学 ポストコロナ医療への展開」)が、2023年5月16日(火)~18日(木)の日程で、ウインクあいち(名古屋市)で4年ぶりの対面で開催され、約1,200名が参加しました。特別講演、招待講演では、杉山弘和先生(東京大学)に低分子・バイオ・幹細胞製造プロセスのデジタル設計、内藤幹彦先生(東京大学)にタンパク質分解技術と創薬、奥野恭史先生(京都大学)にビッグデータ解析による医療・創薬シミュレーションについてご講演いただきました。デジタル技術を活用した創薬・医療の展望に関する特別企画シンポジウム2件に加え、多領域にわたる6件の学術シンポジウム並びに6件のラウンドテーブルディスカッション、各種受賞講演、薬学教育シンポジウム、医薬品と包装シンポジウム、学生主催シンポジウム、一般演題282演題、9件のランチョンセミナー、並びに44件の企業展示会など、多種多様のプログラムが持たれ、議論が交わされました。2日目の夕刻には名鉄グランドホテルにて情報交換会が開催され、400名以上が参加し、会場は熱気であふれました。ご講演・ご発表・座長をご担当くださった先生方、種々の形で本年会をご支援いただいていた企業等の皆様、年会の企画・運営に携わられた先生方に、深く感謝申し上げます。

薬学研究科の杉浦さんが日本薬剤学会第38年会で最優秀発表者賞を受賞

5月16~18日にウインクあいち(名古屋市)で開催された日本薬剤学会第38年会で、薬学研究科の杉浦さんの発表「凍結乾燥アデノ随伴ウイルスベクターのin-vivo遺伝子発現効果および保存安定化」が最優秀発表者賞を受賞しました。本賞は、32歳未満の発表者を対象として、一般演題 (口演)の中から特に優秀なものを選出し、授与するものです。本研究では、遺伝子治療に用いられるアデノ随伴ウイルスベクター (AAVV)について、凍結乾燥後も活性を保持可能な添加剤の有用性を明らかにし、本技術により得た凍結乾燥AAVVを用時溶解して生体内投与することで、元のAAVVと同様の遺伝子発現効果が得られることを実証しました。また、冷凍保存が要求されるAAVVを室温で長期保存可能にする新規凍結乾燥用添加剤を見出しました。これらの成果から、AAVVを用いた遺伝子治療のさらなる発展・普及が期待されます。

薬学部の伊藤さんが日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞

5月16~18日にウインクあいち(名古屋市)で開催された日本薬剤学会第38年会で、薬学部の伊藤さんの発表「ドラッグリポジショニングを指向した吸入粉末製剤開発⑦:噴霧乾燥法による高投与量薬物A製剤化の再挑戦」が日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞しました。本賞は、公益財団法人永井記念薬学国際交流財団の援助のもと、卒業研究、実務実習などに関する優れた研究発表を行った学部学生を表彰するものです。本研究では、既存の経口薬で新たに見出された薬理活性を肺疾患治療に応用するために、噴霧乾燥法による吸入粉末製剤化に取り組みました。その中で、当該薬物を高含量で粉末微粒子化可能な新規製造条件を見出すとともに、得られた粉末微粒子が吸入器の性能や患者の肺機能によらず良好な肺送達性を発揮する優位性を明らかにしました。これらの成果から、吸入製剤化による既存薬再開発 (ドラッグリポジショニング)の推進が期待されます。

岡本教授が名城大学副学長に就任

岡本教授が名城大学の副学長(任期2年)に就任しました。

日本薬剤学会第38年会公式ポスター完成

日本薬剤学会第38年会公式ポスターが完成し、関係部署に発送されました。公式ホームページからもダウンロードできます(https://www.apstj.org/38/doc/pdf/poster.pdf)。

岡本教授の還暦お祝い会を開催

岡本教授は昨年還暦を迎えましたが、新型コロナウイルスの感染拡⼤により祝賀会開催は見送られました。7月6日に研究室内で一年遅れの還暦祝いを感染対策に留意して開催しました。研究室関係者一同を代表して奥田准教授から、オンラインシステムを利用した寄せ書き(140名/3枚)、名張の銘酒・而今純米大吟醸、赤い祝着セットが送られました。参加者一同でケーキを黙食し、岡本教授からはお礼の言葉と一層精進するとの挨拶がありました。

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