イベント
当研究室の論文がプレスリリース(2025年11月20日)
2025年11月20日
下記論文が名城大学からプレスリリースされました。
掲載誌:Journal of Pharmaceutical Sciences 114 (2025) 103907
タイトル:Development of an inhaled spray-freeze-dried powder composed of methyl cellulose and a dispersion enhancer for prolonged pulmonary drug retention and high aerosol performance
著者:Motoki Sugiura, Tomoyuki Okuda, Hirokazu Okamoto
論文のポイント
・粘膜付着剤と分散補助剤を組み合わせた中空多孔性に富む粉末微粒子を簡便に作成
・分散補助剤の適用により、粉末微粒子の気中分散性・肺送達性・耐吸湿性を改善
・小動物への気管内投与で、毒性を示すことなく、肺内での薬物滞留性の向上を達成
詳細は下記URLから参照できます。
https://www.meijo-u.ac.jp/news/asset/7a4b8beac0c71a244feae3f56aedb269.pdf
日本薬学会東海支部特別講演会開催(2025年10月28日)
2025年10月30日
世界的な製薬機器メーカーであるHarro Höfliger Verpackungsmaschinen GmbH社のRespiratory Science ExpertであるIrene Rossi博士をお招きし、日本薬学会東海支部特別講演会を新1号館402教室で開催しました。演題は「Engineering Dry Powders for Respiratory Delivery: Current and Future Paradigms」。呼吸器疾患の市場、現在注目されているペプチドや核酸医薬の吸入剤化、吸入剤による薬物全身送達、吸入用粉末のカプセル充填機など、多岐にわたるお話を予定を大幅に超える1時間15分され、そのあとも多くの質問にお答えいただきました。写真を撮り忘れて残念。
研究室旅行(2025年8月6日~7日)
2025年08月10日
本年度の研究室旅行には28名が参加しました。8月6日は、平成大野屋はいから茶屋で昼食、福井県恐竜博物館を見学し、山中温泉・翠明に宿泊しました。7日は9時に旅館を出て高速道路で10時過ぎに金沢着の予定でしたが、金沢西-富山西間が雨天通行止めとなり大渋滞。11:40白山ICで降り、12:10兼六園駐車場着。金沢14時発の予定を15時発に繰り下げ、それぞれが希望する観光を楽しみました。大学着は19時半を過ぎました。
薬学研究科の杉浦さんが日本薬学会第145年会で学生優秀発表賞を受賞
2025年04月28日
3月27~29日に福岡国際会議場(福岡市)で開催された日本薬学会第145年会で、薬学研究科の杉浦さんの発表「噴霧急速凍結乾燥法を用いたアデノ随伴ウイルスベクター搭載吸入粉末剤の開発」が学生優秀発表賞 (口頭発表の部)を受賞しました。本賞は、学部学生および大学院生の発表者を対象として、一般学術発表 (口頭発表)の中から特に優秀なものを選出し、授与するものです。
本研究では、アデノ随伴ウイルスベクター (AAVV)の吸入による肺疾患遺伝子治療の実現に向けて、中空多孔性粉末微粒子が得られる噴霧急速凍結乾燥法を基に、種々の賦形剤を用いてAAVVの吸入粉末製剤化を試みました。その結果、製剤化後もAAVVの活性を保持するとともに、マウスに気管内投与することでAAVV原液よりも優れた肺内遺伝子発現効果を達成する賦形剤組成を新たに見出しました。これらの成果から、AAVVを用いた遺伝子治療のさらなる発展・普及が期待されます。
研究室旅行(2024年8月6日~7日)
2024年08月08日
本年度の研究室旅行には30名が参加しました。猛暑の中、初日は竜ヶ洞(浜松市)の冷気を堪能。静岡SAで昼食後、富士サファリパーク見学。雨が降ってきましたが、バスに乗ったままの異動で問題なし。猫の家や犬の家では動物と戯れました。伊豆畑毛温泉大仙家泊、夕食後は裏庭で花火。蝉がたくさんいてビックリ。二日目は箱根町散策、参加者の一部は遊覧船で涼風を楽しんだり、みたらしアイスを堪能したり。沼津港で散策と昼食。暑さ対策で入った水族館は深海をテーマにした大人でも十分楽しめる展示でした。18時過ぎ無事大学に到着しま
した。
岡本浩一教授が2024年日本薬剤学会賞受賞
2024年05月24日
5月23~25日に神戸国際会議場(神戸市)で開催された日本薬剤学会第39年会で、岡本浩一教授が2024年日本薬剤学会賞を受賞しました。日本薬剤学会賞は、わが国における製剤学、薬剤学、製剤技術、医療薬剤学の進歩発展に著しく貢献した研究者の功績を顕揚することを目的としております。5月24日(金)に神戸国際会議場で授賞式ならびに受賞講演が行われました。岡本浩一博士は超臨界二酸化炭素晶析法や噴霧急速凍結乾燥法といった新規な粉末製造法を確立し、これをペプチドや遺伝子、核酸などの吸入粉末製剤化に関する先駆的な研究に適用し、多くの成果を挙げてきました。これらの成果は95編の学術論文、413件の学会発表、91件の講演を通じて公表され、薬剤学の発展に寄与されています。また、物理薬剤学だけでなく、生物薬剤学にも精通し、18編の教科書、39編の書籍、75編の総説並びに雑誌記事など、薬剤学の普及並びに後進の教育、指導など薬剤学の普及に貢献されています。日本薬剤学会においても理事をはじめ評議員・代議員、各種委員会の委員長を歴任され、昨年度は名古屋で開催された第38年会(2023年5月)の年会長を務められました。他学会の副会長や理事などの要職、大学内や行政での要職も務められています。
宮下さんが日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞
2024年05月24日
5月23~25日に神戸国際会議場(神戸市)で開催された日本薬剤学会第39年会で、薬学研究科の宮下さんの発表「噴霧急速凍結乾燥粉末製剤の肺送達性向上に資する緻密な粒子構造制御」が日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞しました。 永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞は、公益財団法人永井記念薬学国際交流財団の援助のもと、卒業研究、実務実習などに関する優れた研究発表を行った学部学生を表彰するものです。本研究では、噴霧急速凍結乾燥 (SFD)法で得られる中空多孔性粉末微粒子の吸入剤応用に向けて、噴霧条件を変えて調製した種々のSFD微粒子について粒子構造と肺送達性の評価・比較を行い、両者の関係性を検証しました。その結果、噴霧試料濃度を高く、また噴霧圧を低く設定して得られた低多孔性・高球形度で比較的サイズが小さいSFD微粒子が最も肺送達性に優れていることを明らかにしました。このSFD微粒子の肺送達率 (70%)は実用化された吸入剤の肺送達率 (20-50%)よりも高く、実用化が大きく期待できます。

奥田准教授に2023年度粉末吸入剤研究会東亜薬品研究助成を授与
2023年11月14日
粉末吸入剤研究会(世話人代表:岡本教授)は、粉末吸入剤の研究振興を目的として、2009年度から粉末吸入剤研究会シンポジウムを年1回開催してきましたが、今年度より「粉末吸入剤研究会東亜薬品研究助成」事業を開始しました。本助成は、新規粉末吸入剤の創製、あるいは粉末吸入剤製剤化に有用な卓越した新技術に関する、将来への発展が期待される研究に授与されます。粉末吸入剤研究会が設置する審査委員会にて選考した結果、第1回となる2023年度助成が奥田准教授(研究題目:製造法が異なる凍結乾燥微粒子の吸入剤応用に向けた比較検証)に授与されることになりました。11月14日(火)に富山市で開催された第14回粉末吸入剤研究会シンポジウムにおいて、授与式が行われました。
研究室旅行(2023年8月9日~10日)
2023年08月11日
4年ぶりの研究室旅行に28名が参加しました。1日目は、阿南町陶芸会館でてびねりのお皿つくり体験。ココロファームヴィレッジでBBQ。猛暑の中、三和観光農園でブルーベリー狩りをし、浅間温泉和泉荘泊。中庭で花火を楽しみました。2日目は車山高原展望リフト(別世界の涼しさ)、下諏訪市内散策と昼食、丸井伊藤味噌蔵を見学し、無事大学に戻りました。

日本薬剤学会第38年会を名古屋で開催
2023年05月18日
公益社団法人日本薬剤学会第38年会(メインテーマ「つ-な-が-る-薬剤学 ポストコロナ医療への展開」)が、2023年5月16日(火)~18日(木)の日程で、ウインクあいち(名古屋市)で4年ぶりの対面で開催され、約1,200名が参加しました。特別講演、招待講演では、杉山弘和先生(東京大学)に低分子・バイオ・幹細胞製造プロセスのデジタル設計、内藤幹彦先生(東京大学)にタンパク質分解技術と創薬、奥野恭史先生(京都大学)にビッグデータ解析による医療・創薬シミュレーションについてご講演いただきました。デジタル技術を活用した創薬・医療の展望に関する特別企画シンポジウム2件に加え、多領域にわたる6件の学術シンポジウム並びに6件のラウンドテーブルディスカッション、各種受賞講演、薬学教育シンポジウム、医薬品と包装シンポジウム、学生主催シンポジウム、一般演題282演題、9件のランチョンセミナー、並びに44件の企業展示会など、多種多様のプログラムが持たれ、議論が交わされました。2日目の夕刻には名鉄グランドホテルにて情報交換会が開催され、400名以上が参加し、会場は熱気であふれました。ご講演・ご発表・座長をご担当くださった先生方、種々の形で本年会をご支援いただいていた企業等の皆様、年会の企画・運営に携わられた先生方に、深く感謝申し上げます。

