イベント

薬学研究科の杉浦さんが日本薬剤学会第38年会で最優秀発表者賞を受賞

5月16~18日にウインクあいち(名古屋市)で開催された日本薬剤学会第38年会で、薬学研究科の杉浦さんの発表「凍結乾燥アデノ随伴ウイルスベクターのin-vivo遺伝子発現効果および保存安定化」が最優秀発表者賞を受賞しました。本賞は、32歳未満の発表者を対象として、一般演題 (口演)の中から特に優秀なものを選出し、授与するものです。本研究では、遺伝子治療に用いられるアデノ随伴ウイルスベクター (AAVV)について、凍結乾燥後も活性を保持可能な添加剤の有用性を明らかにし、本技術により得た凍結乾燥AAVVを用時溶解して生体内投与することで、元のAAVVと同様の遺伝子発現効果が得られることを実証しました。また、冷凍保存が要求されるAAVVを室温で長期保存可能にする新規凍結乾燥用添加剤を見出しました。これらの成果から、AAVVを用いた遺伝子治療のさらなる発展・普及が期待されます。

薬学部の伊藤さんが日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞

5月16~18日にウインクあいち(名古屋市)で開催された日本薬剤学会第38年会で、薬学部の伊藤さんの発表「ドラッグリポジショニングを指向した吸入粉末製剤開発⑦:噴霧乾燥法による高投与量薬物A製剤化の再挑戦」が日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞しました。本賞は、公益財団法人永井記念薬学国際交流財団の援助のもと、卒業研究、実務実習などに関する優れた研究発表を行った学部学生を表彰するものです。本研究では、既存の経口薬で新たに見出された薬理活性を肺疾患治療に応用するために、噴霧乾燥法による吸入粉末製剤化に取り組みました。その中で、当該薬物を高含量で粉末微粒子化可能な新規製造条件を見出すとともに、得られた粉末微粒子が吸入器の性能や患者の肺機能によらず良好な肺送達性を発揮する優位性を明らかにしました。これらの成果から、吸入製剤化による既存薬再開発 (ドラッグリポジショニング)の推進が期待されます。

岡本教授が名城大学副学長に就任

岡本教授が名城大学の副学長(任期2年)に就任しました。

日本薬剤学会第38年会公式ポスター完成

日本薬剤学会第38年会公式ポスターが完成し、関係部署に発送されました。公式ホームページからもダウンロードできます(https://www.apstj.org/38/doc/pdf/poster.pdf)。

岡本教授の還暦お祝い会を開催

岡本教授は昨年還暦を迎えましたが、新型コロナウイルスの感染拡⼤により祝賀会開催は見送られました。7月6日に研究室内で一年遅れの還暦祝いを感染対策に留意して開催しました。研究室関係者一同を代表して奥田准教授から、オンラインシステムを利用した寄せ書き(140名/3枚)、名張の銘酒・而今純米大吟醸、赤い祝着セットが送られました。参加者一同でケーキを黙食し、岡本教授からはお礼の言葉と一層精進するとの挨拶がありました。

日本薬剤学会第38年会公式ホームページ立ち上げ

日本薬剤学会第38年会公式ホームページが閲覧可能となりました(https://www.apstj.org/38/)。テーマは「つ-な-が-る-薬剤学 ポストコロナ医療への展開」、会期は2023年5月16日(火)~18日(木)、会場は、10年前に名古屋で開催された第28年会と同じ、愛知県産業労働センター(ウインクあいち)です。例年通り、口頭、ポスター発表による一般演題の他に、特別講演、招待講演、各種受賞講演、ラウンドテーブルディスカッション、企画シンポジウム、ランチョンセミナー、並びに各分野の企業展示会など、多種多様のプログラムが計画されています。

久保田君が日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞受賞!

2022年5月26~28日にオンライン開催された日本薬剤学会第37年会で、久保田君の発表「ナノ粒子形成型吸入siRNA粉末剤の開発におけるsiRNA/ナノ粒子成分含量の影響」が永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞しました。本賞は、(財)永井記念薬学国際交流財団の援助のもと、卒業研究、実務実習等に関する優れた研究発表を行った学部学生を表彰するものです。本研究では、当研究室が独自に考案・開発を進めてきたナノ粒子形成型吸入siRNA粉末剤について、siRNA/ナノ粒子成分含量をより高めた粉末製剤の製造実現可能性を検証しました。その結果、新たに有用性を見出した添加剤を用いることで、siRNA/ナノ粒子成分含量を従来の0.6/8.4%から2/28%まで増加しても、吸入剤応用に適した良好な肺送達性を示すとともに、水中で溶解後に粒子径均一性ならびに遺伝子サイレンシング活性の双方に優れたsiRNAナノ粒子を形成する粉末製剤を製造できることを実証しました。本研究で得られた成果は、ナノ粒子形成型吸入siRNA粉末剤の実用化を大きく推進する有益な知見となっています。

岡本教授が日本薬剤学会第38年会年会長に選任

3月18日に開催された日本薬剤学会臨時理事会で、日本薬剤学会第38年会を2023年度に開催すること、年会長を岡本教授に委嘱することが承認されました。日本薬剤学会第38年会は2024年度に開催予定でしたが、他の国際学会の日程変更により2023年度に繰り上げて開催することとなりました。例年より準備期間が短い中で、4年ぶりでの対面での開催が期待されています。

石榑さんが日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞受賞!

5月13~15日にオンライン開催された日本薬剤学会第36年会で、石榑さんの発表「マイクロパウダードライTMシステムによる吸入粉末製剤の新規開発」が日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞しました。本賞は、(財)永井記念薬学国際交流財団の援助のもと、卒業研究、実務実習等に関する優れた研究発表を行った学部学生を表彰するものです。本研究では、成分溶液からワンステップで簡便に中空多孔性に富む凍結乾燥微粒子を製造可能なマイクロパウダードライシステムに注目し、得られた粉末微粒子の粉体物性評価を基に、本技術の吸入粉末製剤開発への適用性を世界で初めて実証しました。その結果、生産効率の利点も含めて、肺送達性に優れた吸入粉末製剤化技術としての実用化を大きく推進する有益な情報が得られました。

平先生が第41回日本臨床薬理学会学術総会優秀演題賞受賞!

福岡市で12月3~5日に現地並びにオンラインでハイブリッド開催された第41回日本臨床薬理学会学術総会で、当研究室出身で立命館大学薬学部の平先生の発表「吸入剤充填時の不適切な保持角度により薬物の肺内送達量は顕著に減少する」が優秀演題賞を受賞しました。本演題は、立命館大学薬学部、滋賀医科大学医学部附属病院薬剤部、同呼吸器内科学と当研究室の共同研究成果に基づくものです。実臨床において高頻度で発生する吸入器保持角度の誤りにより肺内送達量は大きく減少することから、吸入器の保持角度に重点を置いた吸入指導が求められることを、滋賀医科大学医学部附属病院呼吸器内科を受診した患者30名の吸入手技の評価結果と、実験室で行った吸入特性評価から示したものです。科学的エビデンスに基づいた臨床での服薬指導の実践が期待されます。

ページトップへ