平成20年度高校生体験実験講習会
平成20年7月19日(土)名城大学薬学部において、「高校生体験実験講習会」が開催されました。本行事は、本学開学75周年記念事業の一環として開催した「中学生・高校生体験実験講習会」から数えて今年度で8回目の開催となります。今年度は、実験Ⅰ『漢方薬を作ってみよう:葛根湯と紫雲膏の調製』と実験Ⅱ『タバコの煙が遺伝子を傷つける?!:タバコの煙成分によるDNA損傷の検出』の2テーマを薬学部7号館共同学生実習室の三階と二階を利用して実施しました。当日は愛知、三重、岐阜、静岡の東海四県下の国公立(19校)、私立高校(10校)の高校生の他、付き添いの父母や高校教諭も参加した楽しい実験講習会(参加高校生77名)となりました。
体験実験のアンケート結果
実験に参加した高校生の96%が「実験は楽しかった」と答えました。また、85%の参加高校生が「実験講習会で化学(理科)に対する興味が増した」と回答しました。さらに、参加高校生の81%が「実験講習会は進路選択に役立った」と答えました。実験Ⅰと実験Ⅱの参加者全体において、93%の参加者が「講習会に満足した」と答え、そのうち38%は「大変満足した」と回答しました。今年度の参加高校生は学年別では、1年生が約2割、2年生が約6割、3年生が約2割であり、2年生の参加者が多かったことが進路選択に役立ったかの質問で「はい」と答えた比率が8割に達した一因かと思われます。参加者の性別では、男子が約4割、女子が約6割でした。これは、本学薬学部の在学生の比率(男子約4割、女子約6割)と概ね同じです。
<実験Ⅰ>
葛根湯の調製では、配合生薬に水を入れ、加熱抽出します。
紫雲膏を軟膏壷につめているところです。
<実験Ⅱ>
たばこの吸殻からフィルターを取り出しています。
アガロース電気泳動の結果を観察しています。
<全体>
実験終了後は、修了書を一人一人に授与しました(実験Ⅱでの写真)。
大勢の教員とティーチングアシスタントが実験指導にあたりました(実験Ⅰでの写真)。