名城大学薬学部

名城大学薬学部

文字サイズ
教育

ホーム > 社会活動 > 名城大学SP(模擬患者)研究会 > 模擬患者(SP)とは

模擬患者(SP)とは

模擬患者には、一般模擬患者(simulated patients)と標準模擬患者(standardized patients)の2通りの意味があります。ここでは一般模擬患者について説明します。

1.模擬患者とはどういう人?

医療者(学生)の教育のために、一定の訓練を受けて、実際の患者と同じような症状や会話を再現できる患者役を演じる人を模擬患者といいます。
日本では、医療面接場面における患者役がほとんどですが、諸外国では身体徴候を模擬できる人もすくなくありません。

2.SPに求められる資質は?

すべての人が患者になりうるので、誰でも模擬患者を演じる能力を持っています。
しかし、患者としての役柄を演じるために想像力と演技力が必要となります。

3.どういう患者を演じるの?

準備されたシナリオをもとに役作りをします。症状のみならず、心理社会的な問題点(仕事、家庭、夫婦間の問題など)をしっかり理解し、患者になりきることでリアリティのある演技を目指します。

4.どんなトレーニングを受けるの?

まず、他のSPの活動を見学し、どんなことをするのか大枠を理解します。
できそうなシナリオを選択し、多少の修正を加え自分用のシナリオを作ります。また、自分でシナリオを作成することも可能です。
新しいシナリオで練習用の薬剤師役を相手に2~3回患者役を練習します。
ビデオを見て振り返り、演技を評価します。
フィードバックの練習はSP間で内容・方法についてディスカッションしたり、ビデオを振り返ったりしてより適切な方法を学びます。また、フィードバック用語集を参考にぴったりする語彙を探したり、語彙を増やすよう努めます。最後にファシリテーター(指導者)のアドバイスを受けます。

5.SPとしてデビューするのはいつごろ?

2~3回トレーニングを行い、指導者が認めた時で通常2~3ヶ月後です。

ページ
トップへ