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SPP講座「甘みから健康を考える」(2006/6/15,16)

「甘みから健康を考える」の報告

愛知県立瑞陵高等学校の〈講座型学習活動〉と名城大学との連携で、本学薬学部豊田行康助教授が同高校で実験講座を行いました。これは、瑞陵高校の進路セミナーの一環として例年開催されているもので、各分野で活躍されている先生方を招き、講演や実験講習会を開くことで、生徒の知的好奇心を喚起し、将来の進路に繋げることを趣旨としています。名城大学薬学部は、過去数年に亘って、同高校との連携事業として体験実験型講座を行ってきました。今年度は6月15,16日に「学問理解講座」のなかの「甘みから健康を考える」という題目で実施し、同高校の生徒約20名が受講した他、理科教諭の参加もあり、盛況裡に終了しました。

実験項目の内容

生活環境の変化による生活習慣病は大きな社会問題になっていきましたが、糖尿病がそのひとつとして挙げられていることをご存知でしょうか。学校で受ける授業から、私たちの生活に関連している身近な問題を実感するのは難しいかもしれません。そこで本講では、甘味から人体の仕組みや健康についてよく理解してもらうために、食品として摂取しているグルコース、フルクトース、ショ糖などの糖質の甘味とそれらの強さを体験してもらい、糖質の構造と甘味の判定結果から人体の仕組みとどのように関わっているのかについて一緒に考えることを企画しました。また、糖質に働く酵素タンパク質を利用した尿糖試験紙を用いてグルコースの検出法、血糖簡易測定器による血糖測定の演示実験を行いました。

  • 糖の甘味
  • 尿糖試験
  • 血糖値の測定
  • 甘味官能試験

実験のねらい

これらの一連の項目を通して、 人体の仕組みに興味をもつ。
酵素タンパク質の作用について概説できる。
酵素タンパク質が私たちの生活に役立っていることが説明できる。
私たちの健康について考えてみる。

実験のようす

ブドウ糖、フルクトース、ガラクトース、マルトース、ショ糖の中で、どの糖が一番甘いかな?
フルクトースが一番甘いことがわかりました。

尿糖試験紙を糖の溶液につけたところ、ブドウ糖溶液だけ試験紙の色が変わることがわかりました。尿糖試験紙によって、ブドウ糖を特異的に検出できることを体験しました。

先生方も参加されました。

インスリン治療をしている糖尿病患者さんが使う血糖自己測定器は、尿糖試験紙と同じ原理で測定できることを勉強しました。健康に注意する気持ちが強くなりました。

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