名城大学薬学部

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SSH薬学講座

SSH薬学講座「SSトライアル:〔講座テーマ〕化学からみた糖尿病」(2007/12/11,17~18)

名城大学薬学講座の報告

本講座は「高校生が大学教育に触れることで、学習の動機づけや幅広い学力の向上を図るとともに自らの適性を見出し、将来の進路意識の明確化や進学目的の形成に繋がること」を趣旨とし、名古屋市立向陽高校と名城大学が連携したSSH事業のひとつとして平成19年12月11,17~18日ののべ3日間にわたって実施したものです。12月17,18日は、向陽高校の生徒27名(1年生24名、2年生3名)が名城大学薬学部7号館2階学生実習室で「化学からみた糖尿病」に関する実験をしました。

実験項目の内容

  1. 「化学からみた糖尿病」:甘み試験、酵素の基質特異性、血糖自己測定
  2. 共焦点レーザー顕微鏡による細胞観察

実験のねらい

飽食の時代の現在、糖尿病患者が急増しています。血糖の測定などを通して、糖尿病やメタボリックシンドロームについて考え、私たちの生活習慣について考えてみました。
本実習では、検体検査の中の生化学検査の一つである血糖値の測定をとりあげて、化学反応から酵素反応に至る血糖測定法の変遷を学び、酵素の働きや、タンパク質についても考えてみました。本講座では、以下の項目の習得を到達目標としました。

  • 化学的な反応と酵素反応の違いについて学ぶ。
  • 酵素とはどのようなものなのかを学ぶ。
  • 酵素タンパク質が私たちの生活に役立っていることが説明できる。
  • 糖の甘味を体験し、糖の甘味について考える。
  • 人体の仕組みに興味をもつ。
  • 私たちの健康について考えてみる。

本事業は名城大学の高大連携教育事業の一環として名古屋市立向陽高校との連携で実施したものです。

アンケート結果

受講した高校生の96%が「実験講座は楽しかった」と答え、そのうちの74%が「非常に楽しかった」と答えました。また、受講者の82%が「この実験講座で化学(理科)に対する興味が湧いた」と答え、70%が「進路選択に役立った」と答えました。

実験のようす

実験前に糖尿病に関する実習講義を受けました。

Ⅰ型糖尿病の血糖のモニターに用いられている血糖簡易測定器を用いて、各自血糖を測定しているところです。

共焦点レーザー顕微鏡で細胞などの試料が、実際にどのように映し出されるのか皆さんモニターに釘付けでした。

3グループに分かれて研究室・施設めぐりもしました(製剤学研究室ではどんな実験をしているか、大学院生からの説明を熱心に聞き入っています)。

実験終了後、薬学部長から一人ずつ修了書が手渡されました

向陽高校の引率の先生方と、本学薬学部の実験担当教員・TAとの写真です。

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