大学院薬学研究科
薬学研究科長挨拶(神野 透人 教授)
薬学研究科長 神野 透人
薬学研究科 薬学専攻博士課程(4年制)は、本学に6年制薬学部が設置されたのを受けて、その第1期生が卒業した2012年(平成24年)に開設されました。比較的新しい博士課程ですが、その源流は1971年(昭和46年)まで遡ることができる伝統ある研究科であり、アカデミアを含め、多くの研究者を輩出してきました。
本研究科は、「薬学領域における学術高度化に貢献でき、国民の健康維持・増進と医療の発展をより一層推進できる独創的で創造的な高い研究力、新しい職能を開拓できる高度な専門性と技術・指導力を兼ね備えた薬学のスペシャリストの養成」を人材養成の目的とし、環境衛生科学、病態解析科学、薬物動態科学、医療情報科学および薬物治療科学の5つの専修分野で構成されています。2020年度末現在で、課程博士36名および論文博士2名を輩出しています。
2021年8月に始まった「専門医療機関連携薬局」制度を例に引くまでもなく、薬剤師の職能として、自身の高度な学識に加え、医療薬学分野のScientistとしての研究力・情報発信力、さらには後進の育成に必要な指導力が要求される時代になりつつあります。本研究科の特徴の一つとして、特論科目群の開講日を土曜日に設定し、社会人の皆さんが学びの機会を得やすいように工夫していることがあげられます。学部あるいは実社会で培った問題発見能力・問題解決能力に更に磨きをかけるべく、多くの皆さんが本研究科において修錬を積まれることを期待しています。
薬学専攻博士課程(4年制)
平成24年度開設
【入学試験要項】
医療技術の高度化・多様化により、薬剤師に対する社会的要請が変化し、大きな転換期を迎えようとしています。医薬分業が進展し、医薬品の安全使用や薬害防止も薬剤師に求められる重要な責務となり、薬剤師が活躍する様々な分野で将来、中核的人材として力を発揮する指導者が必要とされています。またチーム医療や在宅医療が推進され、薬剤師の新しい職能開拓を推進する指導者の養成は必須の課題です。
このように薬剤師のニーズが変化する中、本学の薬学研究科では、将来にわたって国民の健康維持・増進に広く貢献できる薬学教育はもちろんのこと、昨今の環境リスク、食の安全などの社会問題も視野に入れ、医薬品のみならず、環境物質、食品など『化学物質の適正使用』を高度で科学的な視点から探求・推進することを研究教育目標として掲げています。
これまで本薬学研究科は、14,000人余りの薬剤師を輩出した学部62年の歴史とともに、東海地区における薬学教育・研究をリードしてきました。こうした教育・研究実績を基盤に各医療・研究機関や他大学研究科とネットワークを結び、地域医療に貢献できる高度な専門的知識能力を持つ指導的薬剤師の養成に力を注ぎます。さらに、創造性豊かなすぐれた研究・開発能力を持つ研究者の輩出を目指します。
薬学専攻博士後期課程
平成24年度より募集を停止しております。